不織布の特徴・製法および高機能化技術と最近の動向【大阪開催】

不織布発展の背景、製造方法、構造と特徴、用途開発、最近の不織布に関する用途および技術開発動向などについて解説!

不織布の特徴・製法および高機能化技術と最近の動向

主催:R&D支援センター

日時:2012年11月6日(火) 12:30〜16:30

【講座のポイント】
 日本の繊維産業の中心は衣料用から産業用に確実に変化してきている。産業用繊維資材では用途に応じた機能性とコストパフォーマンスが要求される。これに伴って構造的、性能的及びコスト面で産業用資材に適しているとされる不織布の進展が著しく、現在では産業用繊維資材の約45%を不織布が占めるようになってきている。

 日本で製造される不織布の内、約99%が衣料用以外の用途で用いられている。不織布は様々な産業用途で用いられているが、不織布の構造的特徴は繊維集合体多孔構造と嵩高性であり、この構造的特徴を活かして濾過性、吸収性、透水性、熱遮断性、クッション性が要求される用途で用いられることが多い。各分野で共通した不織布の利用例はフィルター(濾過材)、ワイパー(吸収材)、クッション材、包装材、補強材、吸音材、断熱材、保護材などであり、特にフィルター用途は不織布の構造的特徴を最も活かせる分野であり、これからの更なる進展が期待されている。

 ここでは、不織布の全般にわたって解説する。具体的には、不織布の発展の背景、不織布の製造方法、各種不織布の構造と特徴、不織布の用途開発、最近の不織布に関する用途および技術開発動向などについて解説する。

【プログラム】
1.不織布とは
  1-1.不織布の定義
  1-2.不織布発展の歴史
  1-3.不織布の進展の背景

2.不織布用繊維
3.不織布の製造方法
  3-1.ウエブの形成方法
    3-1-1.湿式法
    3-1-2.乾式法
    3-1-3.紡糸直結法
    3-1-4.その他の形成方法
  3-2.ウエブの接着(結合)方法
    3-2-1.化学的接着法
    3-2-2.熱的接着法
    3-2-3.機械的接着法
    3-2-4.その他の接着法

4.不織布の用途展開
  4-1.不織布の主用途
  4-2.不織布の用途開発動向

5.不織布の技術開発動向
6.産業用繊維資材としての不織布
  6-1.日本における産業用繊維資材の発展
  6-2.産業用繊維資材に要求される機能性

7.機能性付与技術
  7-1.後加工による機能性付与
  7-2.高機能性繊維の仕様
  7-3.複合化による機能性付与

8.不織布製造技術の最近のトピックス
9.最近の展示会に見る不織布製品の動向
10.日本不織布業界の課題

【質疑応答・名刺交換・個別相談】