生産の3要素(3M)で捉える中国工場・品質管理の問題点

なぜ中国工場で品質を再現できないのか?その要因を3Mから探り対応方法を事例やワークを通じて詳解する!

生産の3要素(3M)で捉える中国工場・品質管理の問題点

〜自社工場および生産委託先の改善および指導のポイント〜

主催:R&D支援センター

日時:2012年11月30日(金) 10:30〜16:30

【習得知識】
・今まで見えなかった中国工場の問題点が明確になります
・自社中国工場や取引先中国工場の品質改善、指導のポイントが理解できます
・新規取引先を見て判断するポイントとチェック項目がわかります
・中国事情を理解し、コミュニケーションの取り方がわかります

【受講対象】
・これから、または将来中国工場に赴任や出張予定のある方
・中国工場に品質管理や技術指導などで苦労されている方
・中国工場の品質や従業員の意識の低さに悩んでいる方
・これから中国展開を考えている製造業の方
・中国進出して間もない製造業の方
・中国で部材調達をして、その品質改善に苦労されている方

【講座の趣旨】
 中国に進出した日系企業の工場は、日本で生産していたときの品質を必ずと言っていいほど再現できずに苦労しています。なぜでしょうか?
 中国工場の生産現場に行くと様々な問題点に気が付きます。それら問題点の現象は見えても、それが起きている要因はなかなかわかりません。日本とは違う中国独特の要因が奥にあるのです。そこでわたしは3Mという視点で、どこの工場でも起きる中国工場の品質問題を浮き上がらせました。

 前半では、中国工場の品質問題を3Mの視点から原因を探り、その対応方法を考えます。後半は、中国事情の理解を促しつつ、自社工場の課題解決の順序と方法、そして部材購入先への品質指導のポイントや新規取引先工場の判断ポイントなどについて話をします。
 多くの事例を紹介するとともに、ワークなども取り入れ解決のためのヒントをお持ち帰りいただき、参加者の今後の業務の参考にしていただくのが本セミナーの趣旨です。


【プログラム】
1.中国工場・品質トラブル事例
  1-1.A社−人の問題
  1-2.B社−設備の問題
  1-3.C社−材料の問題

2.生産の3要素(3M)の面から品質問題を捉える
  2-1.人(Man)
   a.作業者
   b.管理者
   c.経営層
   d.日本人駐在員
  2-2.設備・機械(Machine)
   a.日本と同じ設備なら大丈夫か
   b.ノウハウ伝承と維持・標準化
   c.教育のしくみ
  2-3.材料(Material)
   a.部材調達の変遷
   b.中国部材を使う側の問題点
   c.部材品質と対処法

3.中国を理解する(異文化コミュニケーション)
  3-1.中国人を理解する
  3-2.中国で注意すべきこと

4.中国自社工場の品質管理・改善で押さえるべきポイント
  4-1.中国工場での品質管理・3つの歯車
  4-2.中国工場のABC
  4-3.中国工場は日本工場の鏡
  4-4.自社問題点をわかっているか
  4-5.課題解決の順序 −工場のレベルで順序は異なる
  4-6.課題解決の基本は日本と同じだが
  4-7.中国工場の品質管理・改善の方法事例
   a.中国独特の要因を深堀する
   b.フィードバックループを短くする
   c.中国人のプライドを刺激する
   d.検査精度を高めた事例
  4-8.顧客工場監査を有効に利用する

5.取引先工場を見るとき、指導するときのポイント
  5-1.意識のずれを解消
  5-2.どこまで求め指導するか
  5-3.不良を流出させない仕組みと基本の徹底を図る
   a.検査を有効化する
   b.5S、識別管理
   c.不良品が発生したときの処置
  5-4.生産委託先など数量のすくないものへの対応
  5-5.取引先に対応してもらうためのポイント
  5-6.工場監査時チェックポイント(共通指導ポイント)
  5-7.新規取引先を見極めるポイント・チェック項目

6.まとめ

【質疑応答・名刺交換・個別相談】