樹脂における安定剤配合の基本と劣化・変色問題への対応

汎用性の高いPP樹脂を事例に、安定化の基本である酸化防止剤及び光安定剤の用法を中心に説明を行い、変色問題の事例を紹介する!

樹脂における安定剤配合の基本と劣化・変色問題への対応

〜PP樹脂を事例とした添加剤配合の実際〜

主催:R&D支援センター

日時:2012年12月13日(木) 13:00〜16:00 ※終了後に個別相談を受け付けます。

【講座のポイント】
 昨今の事業環境下、素材メーカー側のグレード統合やプラント停止などの動きが止まらず、成形加工メーカーにとっては、必要とされる材料の入手が困難になりつつあり、各社の技術やノウハウで、ブレンドしたり添加剤処方を検討する機会が増している。その様な場合、変色などの思わぬ副作用に遭遇することがある。その様なトラブル発生リスクの軽減や、逆に性能向上のヒントに繋がるかも知れないとの思いから、添加剤配合の基礎やトラブル事例ご紹介することとした。

 本セミナーは、これら業務に携わられる若手技術者や、異分野がご専門の中堅技術者の方々を対象にしている。

 具体的には、素材として汎用性の高いPP樹脂の概要を知って頂き、そのPPを対象にした添加剤技術を学んで頂く。PPが対象といえども、その基本的な部分は共通であり参考になるものと考える。具体的には、安定化の基本である酸化防止剤及び光安定剤の用法を中心に説明を行い、変色問題の事例を中心に紹介する。

【プログラム】
1.PP樹脂事業の概要
  1-1 産業素材としての実力
     ・市場での実績、主用途
     ・素材としての適性  “地球環境”
  1-2 分子構造と物性の発現、材料特性
     ・製造法
     ・ポリマー種と特徴、物性の発現
2.添加剤技術
  2-1 要素技術としての添加剤技術
     ・添加剤の種類“安定剤、機能剤”
  2-2 安定剤の必須性
     ・無添加信仰、安全性
     ・無添加品の実力は?
3.劣化と安定化
  3-1 劣化機構、材料特性の変化
  3-2 酸化防止剤の使い方と注意点
     ・安定剤の種類、作用機構、用法
  3-3光劣化と安定剤の使い方と注意点
     ・光安定剤の種類、作用機構、用法
4.製品での劣化・変色問題
  4-1 寿命、内部・外部要因
  4-2 実製品の変色問題
     ・変色現象の分類
       初期変色と経時的&蓄積変色事例
5.今後の展望 未来に向かって
6.質疑応答・名刺交換

※終了後に個別相談も受け付けます