濡れ性(はっ水/はつ油性)制御技術の基礎と応用

動的ぬれ性・接触角制御技術や、それを利用して作製した撥水性/撥油性表面について、実例を挙げながら分かりやすく詳細に解説!

濡れ性(はっ水/はつ油性)制御技術の基礎と応用

主催:R&D支援センター

日時:2012年12月19日(水) 10:30〜16:30

【受講対象者】
・表面処理(はっ水/はつ油性)に関する研究/技術開発に関わる企業研究者、技術者の方。

【習得できる知識】
・実用基板の表面処理(はっ水/はつ油性)に関する基礎知識。
・濡れ性評価の正しい知識。

【講座の趣旨、ポイント】
 これまで、固体表面のはっ水性/はつ油性は、静的な接触角の大小で評価されることが一般的であった。しかし、静的な接触角の値が同じでも、表面状態によって液滴は異なった動的挙動を示す。本セミナーでは、固体表面の濡れ性をいかに制御し、どう評価するかについての基礎知識の修得を目指すとともに、演者らが取り組んでいる動的濡れ性制御技術や、それを利用して作製したはっ水性/はつ油性表面について、実例を挙げながら分かりやすく詳細に解説する。


【プログラム】
1.はじめに
  1-1.Youngの式(濡れの基本式)
  1-2.CassieとWenzelの式(凹凸表面、複合表面における濡れ)
  1-3.CassieとWenzelの式は本当に正しいのか?
  1-4.既存理論を否定する研究事例
  1-5.3相接触線の重要性
  1-6.静的接触角について

2.動的濡れ性について
  2-1.動的濡れ性とは?
  2-2.動的濡れ性制御の重要性
  2-3.動的接触角と測定方法
  2-4.接触角ヒステリシスとは?
  2-5.接触角ヒステリシス制御に関する過去の研究
  2-6.接触角ヒステリシスを抑制するためのコンセプト
  2-7.接触角ヒステリシスと滑落性の関係

3.最近の超はっ水/超はつ油処理の研究動向
  3-1.有機シランによる処理
  3-2.ホスホン酸による処理
  3-3.脂肪酸による処理
  3-4.イソシアナートによる処理
  3-5.最近の研究事例

4.有機フッ素化合物を利用しない新しい表面処理
  4-1.枝状/環状有機シラン単分子を利用した表面処理
  4-2.PDMSポリマーブラシを利用した表面処理
  4-3.有機/無機ハイブリッド皮膜を利用したコーティング技術
  4-4.今後の展開

5.まとめ

【質疑応答・名刺交換・個別相談】