高分子材料の表面処理技術とそれらのメリット・デメリット
接着を改善するためのプラスチック成形物の各種表面処理方法を概観するとともに、メリット・デメリットを装置メーカーの立場を離れて第三者の立場で比較検討する!
〜コロナ処理、各種プラズマ処理、火炎処理、シランカップリング、イソシアネート処理、グラフト化〜
主催:R&D支援センター
日時:2013年1月25日(金) 10:30〜16:30
【受講対象】
大学、大学院を卒業して企業に入社5年程度の経験があり、プラスチックを扱った経験のある者、できれば表面処理に関して多少はかかわったことがある者を対象とする。
【講座のポイント】
接着を改善するためプラスチック成形物の表面処理には多くの方法が提案されている。それらの方法を概観するとともに、メリット・デメリットを装置メーカーの立場を離れて第三者の立場で比較検討を行います。
【プログラム】
1.接着の条件
1-1 接着の4条件
1-2 接着強度への影響因子
1-3 化学結合力と分子間力
1-3-1 ファンデアワールス力
1-3-2 水素結合力
2.ぬれ
2-1 接触角とYoungの式
2-2 ぬれと官能基の関係
2-3 官能基の極性
2-4 ぬれと表面張力
3.接着強度に影響する因子
3-1 水分の影響
3-2 表面脆弱層(WBL)
3-3 計測方法の影響
4.表面処理法
4-1 コロナ処理
4-2 低圧プラズマ処理
4-3 大気圧プラズマ処理
4-4 火炎処理
4-5 物理処理法のメリット・デメリット
4-6 シランカップリング剤処理
4-7 イソシアネート処理
4-8 グラフト化
4-9 コーティング
4-10 化学処理法のメリット・デメリット
5.表面のキャラクタリゼーション
5-1 Ⅹ線光電子分析法(XPS)
5-2 全反射赤外分光法(ATR-IR)
5-3 原子間力顕微鏡法(AFM)
5-4 飛行時間型二次イオン質量分析法(Tof-SIMS)
6.表面処理による分子構造の変化
6-1 空気雰囲気下
6-1-1 ポリオレフィン
6-1-2 芳香族ポリイミド
6-2 不活性ガス下
6-3 処理効果の経時変化
7.表面処理と接着強度
7-1 碁盤目試験による塗膜の接着強度と表面処理
7-2 LDPEとPETの接着
7-3 芳香族ポリイミドフィルムと銅箔の接着
7-4 ポリエチレンビニルアセテートとアルミニウムの接着
7-5 ポリプロピレン同士の接着
[質疑応答・名刺交換・個別相談]