ポリマーによるナノ粒子表面の改質と機能付与技術

表面グラフト反応の具体例をあげて、ナノ粒子表面へ導入した官能基をベースとするポリマーグラフトナノ粒子の合成(実験)法の実際と、その表面評価技術について説明!

ポリマーによるナノ粒子表面の改質と機能付与技術

主催:R&D支援センター

日時:平成22年1月25日(月) 12:30-16:30

≪講座趣旨≫
カーボンナノチューブやカーボンブラックなどのナノ粒子やシリカなどの無機ナノ粒子表面へのポリマーのグラフト化反応の方法論についてまとめる。ついで、いくつかの表面グラフト反応の具体例をあげて、ナノ粒子表面へ導入した官能基をベースとするポリマーグラフトナノ粒子の合成(実験)法の実際と、その表面評価技術について説明する。また、ナノ粒子表面への抗菌性ポリマーのグラフト化や生物忌避性物質、難燃剤、さらには光安定剤の固定化によるナノ粒子表面への多彩な機能付与について述べる。最後に、ポリマーグラフトナノ粒子に秘められた可能性についても触れる。

≪プログラム≫
1.はじめに
  1.1 なぜ、グラフト化?
  1.2 ナノ粒子とナノカーボン

2.グラフト化の方法論〜育毛法と植毛法
3.グラフト点としてのナノカーボンの芳香族環
  3.1 酸化処理によるカルボキシル基導入
  3.2 ラジカル捕捉能の利用
  3.3 配位子交換反応の利用

4.環境負荷の少ないグラフト反応
  4.1 乾式系における大量合成
  4.2 イオン性液体を用いるグラフト反応

5.グラフト反応の実際〜実験方法は簡単〜
  5.1 実験方法の具体例
  5.2 グラフト率の評価方法

6.ナノ粒子表面グラフト鎖の評価技術
7.ポリマーグラフトナノ粒子の分散性
  7.1 表面ぬれ性の制御
  7.2 グラフト鎖による分散性制御

8.ナノ粒子表面への機能物質の固定化
  8.1 生体親和性の付与
  8.2 生物忌避性の付与
  8.3 抗菌・防かび性の付与
  8.4 難燃性の付与

9.おわりに〜可能性は無限大?
【質疑応答】