乾燥技術の基礎と実践的省エネ・低コスト化戦略

乾燥技術の入門者にとっては基礎から分かり易く!すでに乾燥に携わっている技術者にとってはExcel演習によってより深く!乾燥機の設計や性能評価ソフトを自分で開発できる!

乾燥技術の基礎と実践的省エネ・低コスト化戦略

Excelを使ったPC実習付き:1人1台弊社でPCを準備しております≫

主催:R&D支援センター

日時:平成22年4月19日(月) 10:30〜16:30

<講座趣旨>
乾燥操作は多くの分野で利用されている。しかし、大学や高校で学ぶことが多く、乾燥技術について十分な時間をかけていないのが実情である。そこで、この講習プログラムは、乾燥技術の入門者にも基礎から実践までを短時間で理解できるように組んである。

 乾燥技術の内容を表現するために、どうしても数式が多くなる。この数式の内容をより深く理解できるように、ExcelMicrosoft社)を使った演習問題を作成した。参加者は演習問題のソフトを持ち帰ることができ、各自が扱っている実際の乾燥機の設計や性能評価をおこなうことができる。

以上により
・乾燥技術の入門者にとっては基礎から分かり易く理解できる。
・すでに乾燥に携わっている技術者にとっては、Excelを使った演習問題によってより深く理解できる。
・さらに、実際の乾燥機の設計や性能評価をおこなうソフトを自分で開発できるようになる。

<プログラム>
1.乾燥の基礎知識
  1.1 乾燥はどのように進行するか
    (1) 定率乾燥期間と減率乾燥期間
    (2) 含水率の表し方【Excel演習問題】
    (3) 乾燥速度と乾燥特性曲線
    (4) 限界含水率と平衡含水率
  1.2 湿り空気の諸性質と湿度図表
    (1) 湿度
    (2) 飽和蒸気圧 【Excel演習問題】
    (3) 関係湿度(相対湿度) 【Excel演習問題】
    (4) 絶対湿度 【Excel演習問題】
    (5) 飽和絶対湿度(飽和湿度) 【Excel演習問題】
    (6) 湿度図表
      1.湿球温度 【Excel演習問題】
      2.露点 【Excel演習問題】
      3.湿り比熱 【Excel演習問題】
      4.湿り比体積 【Excel演習問題】
      5.湿りエンタルピー 【Excel演習問題】
      6.水滴の蒸発 【Excel演習問題】
  1.3 乾燥材料の性質と乾燥特性
    (1) 乾燥材料の性質
      1.材料形状と乾燥機
      2.材料内水分の保持形態
    (2) 乾燥特性
      1.定率乾燥速度
      2.減率乾燥速度
      3.過熱蒸気乾燥
      4.減圧乾燥

2.乾燥装置の種類・選定と設計における留意点
  2.1 乾燥機の種類と実際<代表的な乾燥機の構造,適用例>
    (1) 対流伝熱乾燥装置
    (2) 伝導伝熱乾燥装置
    (3) 輻射伝熱乾燥装置
    (4) その他
  2.2 乾燥機の選定
    (1) 目的に合った乾燥装置の選び方
    (2) 材料形状から見た乾燥機の選び方
  2.3 乾燥機の設計における留意点
    (1) 熱収支の作り方
    (2) 伝熱容量係数の概略値
    (3) 乾燥機容積・伝熱面積の概算法
  2.4 連続式・熱風乾燥機の設計
    (1) 並流型乾燥機の所要容積の計算
      ・スケールアップ(ダウン) の例 【Excel演習問題】
      ・省エネ(低コスト化) の例 【Excel演習問題】
    (2) 向流型乾燥機の所要容積の計算
      ・スケールアップ(ダウン) の例 【Excel演習問題】
      ・省エネ(低コスト化) の例 【Excel演習問題】
    (3) 回分式乾燥機の所要容積の計算
      ・スケールアップ(ダウン) の例 【Excel演習問題】
      ・省エネ(低コスト化) の例 【Excel演習問題】

3.乾燥操作における省エネルギー対策
  3.1 前工程における対策
    (1) 機械的分離操作の併用
    (2) 材料形状の調整〜解砕・成型〜
  3.2 エネルギー効率向上の対策
    (1) 熱風温度と湿度の調整
    (2) 排熱風量の軽減(排熱風の循環利用)
    (3) 乾燥条件の制御
  3.3 熱源の工夫による省エネルギー対策
    (1) 太陽熱利用
    (2) 低温排熱利用
  3.4 熱回収による省エネルギー対策
    (1) 排ガスからの熱回収
    (2) ヒートポンプの利用

4.乾燥操作におけるトラブル事例と対策
  4.1 乾燥機の能力に関するトラブル
  4.2 ハンドリングに関するトラブル
  4.3 製品の品質に関するトラブル
  4.4 おもな乾燥機のトラブル
  4.5 災害事例と防止
    (1) 可燃性ガスの爆発・火災
    (2) 粉じん爆発
    (3) ガス中毒、酸素欠乏
    (4) 乾燥機への巻き込み、漏電

5.質疑応答・名刺交換・個別相談など