エポキシ樹脂硬化剤の選び方・使い方とポットライフ制御および保存安

各硬化剤の種類、特徴、配合時の留意点や安全性などについて事例を中心に解説!

エポキシ樹脂硬化剤の選び方・使い方とポットライフ制御および保存安定性

主催:R&D支援センター

日時:平成22年5月17日(月) 10:15〜17:20

第1部 酸無水物系硬化剤の特徴と用途展開およびその選び方・使い方

<講座趣旨>
酸無水物は、電気絶縁材料用途を中心にエポキシ樹脂硬化剤として重要な材料です。酸無水物系硬化剤の種類、特徴と用途などについて、配合時の留意点や安全性の話を含めて説明いたします。

<プログラム>
1.酸無水物系硬化剤の概要
  1-1 エポキシ樹脂の用途別重要動向

  1-2 用途別硬化剤使用例

2.酸無水物系硬化剤の種類と特徴
  2-1 脂環式酸無水物

  2-2 脂肪族酸無水物 

  2-3 芳香族酸無水物、他

3.酸無水系硬化剤の使用にあたって
  3-1 代表的酸無水物の一般性状

  3-2 粘度と温度の関係

  3-3 代表的酸無水物の製法例

  3-4 異性化とは3-5 酸無水物の反応機構 

  3-6 酸無水物の最適配合量

  3-7 各種酸無水物の特徴と主用途

  3-8 硬化剤の使用例

  3-9 配合品の硬化方法

  3-10 酸無水硬化剤の取扱上の注意

    1)吸湿、揮散に関して

    2)安全性に関して

【質疑応答・名刺交換】

第2部 硬化促進剤の特性と選び方・使い方およびポットライフと保存安定性

<講座趣旨>
硬化促進剤が樹脂組成物中に占める割合はわずかですが、料理のスパイスのように素材の特性に大きく影響を及ぼします。本講では、リン系硬化促進剤を中心に硬化促進剤の種類、求められている保存安定性などの特性、樹脂その他材料に対しての挙動および相性について、説明させていただきます。

<プログラム>
1.有機リン化合物の種類と用途
2.リン系硬化促進剤の製造プロセス
3.硬化促進剤の種類と特徴
  3-1 エポキシ樹脂組成物の配合例

  3-2 硬化促進剤の種類

  3-3 硬化促進剤の特徴

4.硬化促進剤への要求特性
  4-1 保存安定性と硬化時の潜在性

  4-2 硬化開始温度

  4-3 無色透明

5.リン系硬化促進剤
  5-1 種類と特徴

  5-2 構造と触媒活性の相関

6.窒素系硬化促進剤
7.他材料との相互作用
8.開発における問題点と今後の課題
【質疑応答・名刺交換】

第3部 アミン系硬化剤の特徴と用途展開及びポットライフと保存安定性

<講座趣旨>
アミン硬化剤は、比較的に低温硬化により強度発現するものから、耐熱性、破壊靭性、耐薬品性等の優れた硬化物特性が得られ、各種用途展開の実施例から、ポットライフ及び保存安定性について、留意点や安全性等について説明します。

<プログラム>
1.アミン硬化剤の長所・短所
2.アミン硬化剤・促進剤の分類
3.アミン硬化剤の特徴
  3-1 脂肪族アミン

  3-2 脂環式アミン

  3-3 芳香族アミン

  3-4 変性ポリアミン

4.ポリアミドアミン硬化剤の特徴
5.エポキシ樹脂との反応
6.エポキシ樹脂に対する硬化剤配合割合
7.可使時間を左右する要因
8.アミン硬化剤に与える湿気及び炭酸ガスの影響
9.エポキシ樹脂用の各用途別硬化剤の選定
10.用途別のアミン硬化剤
  10-1 ライニング材・塗料

  10-2 土木・建築関係の構造物の補強用

  10-3 接着剤

  10-4 電気絶縁材料

  10-5 治工具関係

  10-6構造材料

11.安全衛生
【質疑応答・名刺交換】

第4部 チオール系硬化剤の特性とポットライフ制御と保存安定性向上

<講座趣旨>
多官能チオールをエポキシ樹脂硬化剤として使用した場合の特性について、保存安定性、ポットライフを中心に、硬化物物性、耐候性などについて紹介する。

<プログラム>
1.チオール硬化剤の特性と種類
  1-1 チオール系硬化剤の特徴

  1-2 チオールとエポキシの反応性

  1-3 脂肪族ポリチオールエーテル

  1-4 脂肪族ポリチオールエステル

2.チオールの使い方
  2-1 配合比

  2-2 チオールとエポキシの安定性

  2-3 チオールとアミンの安定性

3.チオールとエポキシの硬化
  3-1 低温硬化

  3-2 速硬化

4.チオールを用いた硬化物の物性
  4-1 耐水性・耐薬品性

  4-2 機械強度

  4-3 耐候性

【質疑応答・名刺交換】