ウェブの連続搬送におけるテンションコントロールの基礎と応用

フィルムやシートを中心としたテンション(張力)の基礎から応用に至るまで解説いたします。また機械の電気制御関係者ばかりでなく、機械設計、保守関係にいたる方までがテンションコントロール技術の何かをつかんでいただける様な内容にします!

ウェブの連続搬送におけるテンションコントロールの基礎と応用

  ≪1名分料金で2人目無料≫

主催:R&D支援センター

日時:平成22年7月5日(月) 10:30〜16:30

<講座趣旨>
テンションコントロールとは紙、フィルムなどのウェブと呼ばれる材料や、糸、電線などの材料を巻出したり巻取ったりする時の張具合、つまりテンションを制御する技術です。長尺材料の応用分野は最近広がっており、以外にも我々の生活の身近なところに有ります。特にこの技術は材料製造や加工の効率を上げるために必要で、液晶パネルなどの電子部品や燃料電池太陽光発電用素材などの量産化のキーとなる技術として注目されています。

 しかし長い材料を連続して制御する技術は一枚一枚のシートを加工する技術とは大きく異なります。特にテンションコントロールは電気的な制御技術だけでは解決できない、機械設計や材料特性の問題点があります。またコントロール方法もいくつかありそれぞれが特徴を持っています。

 本講座ではテンションとは何かの基礎から応用に至るまで解説いたします。また機械の電気制御関係者ばかりでなく、機械設計、保守関係にいたる方までがテンションコントロール技術の何かをつかんでいただける様な内容にします。

<プログラム>
1.身のまわりの現象とテンションコントロール
  1.1 回転体の物理学
  1.2 引張る力と引張られる力
  1.3 トルクとは?
  1.4 トルクとテンションの関係
  1.5  イナーシャとトルク
2.テンション検出
  2.1 テンション検出機構
  2.2 スプリングダンサロール
  2.3 テンション検出器の種類と特徴
  2.4 テンション検出器にかかる力と選定
  2.5 テンション検出器の取付けノウハウ
3.テンション制御方式とその特長
  3.1 回転速度とトルク
  3.2 トルク制御と速度制御
  3.3 速度制御の特徴
  3.4 トルク制御の特徴
4.速度制御
  4.1 ウェイトダンサ式速度制御
  4.2 ドロー式速度制御
5.トルク制御
  5.1 手動制御
  5.2 オープンループ制御
  5.3 フィードバック制御
6.テンションコントロール用アクチェータ
  6.1 アクチェータ種類と特徴
  6.2 速度制御用アクチェータ
  6.3 トルク制御用アクチェータ
7.テンションコントロールシステムの構築
  7.1 機械の制御部分と意味
  7.2 主軸の設定
  7.3 制御方式と組合わせ
8.テンションコントロール付随技術
  8.1 テーパテンション
  8.2 紙継・軸切替え
9.テンションコントロールシステム制御の留意点
  9.1 インバータという名称
  9.2 ACサーボモータ使用上の注意点
(質疑応答・名刺交換・個別相談)