リチウム資源の回収状況と抽出技術
HEVやEVなど環境対応車が普及するにつれて、バッテリーに使われるリチウム(Li)の確保が大きな課題となっている。本講座では、かん水・海水からのリチウム回収技術を中心に2名の講師が解説する!
主催:R&D支援センター
日時:平成22年7月23日(金) 13:00〜16:30
第1部 リチウム資源の現状 〜かん水からのリチウム抽出を中心に〜
【講座趣旨】
リチウム資源を正しく理解していただいた上で、リチウムの上流部門を紹介する。リチウム資源開発の一助となれば幸いである。
【プログラム】
1.リチウムの知識
1-1 科学的性質
2.リチウム資源
2-1 リチウムの資源量
2-2 リチウム原料(鉱石及びかん水)
3.リチウムの抽出
3-1 抽出技術の基礎
3-2 リチウム原料と処理技術
3-3 南米のリチウムかん水の開発状況
3-4 リチウム生産量の拡大計画
4.その他
4-1 生産会社
【質疑応答・名刺交換】
第2部 海水からのリチウム回収技術
【講座趣旨】
現在、プラグインハイブリッド自動車や電気自動車など環境対応車を推進する機運が高まっており、電動車両用リチウム二次電池市場も大幅に拡大するものと予測されている。そのような中で二次電池の原料となるリチウム資源の確保が大きな課題となってきている。
本講演では、世界のリチウム資源回収技術について俯瞰的に紹介するとともに、海水からのリチウム回収技術、塩湖等のかん水資源からのリチウム回収技術について吸着法を中心に紹介する。
習得できる知識としては、リチウム回収についての一般的な知識、リチウム選択吸着剤の製造、成形法、吸着剤を用いるリチウム回収技術、などである。
【プログラム】
1.リチウム資源と回収技術
1-1 世界のリチウム資源
1-2 鉱石からのリチウム回収法
1-3 かん水からのリチウム回収法
1-4 海水からのリチウム回収法
2.リチウム吸着剤の製造
2-1 イオン鋳型法による吸着剤の製造
2-2 成形法
2-3 吸着プロセス設計
2-4 脱着法
2-5 ベンチ試験
3.事業化に向けての技術開発
3-1 吸着剤の大量製造技術
3-2 吸着装置設計
3-3 実海域でのリチウム採取実験
3-4 コスト試算
4.塩湖かん水からの吸着回収技術
4-1 世界の塩湖かん水からの吸着回収技術