チクソ性の基礎、制御と測定・評価方法
「チクソ性」と「チクソトロピー」の違いを明確にして、物性評価として「チクソ性」を測定するためのテクニックを解説!
主催:R&D支援センター
日時:平成22年7月23日(金) 13:00〜16:30
≪講座のポイント≫
塗料やインクの流動性を特徴づけるためにしばしば「チクソ性」という技術用語が使われますが、「チクソ性」という学術用語はありません。この基となったのは学術用語の「チクソトロピー」と思われますが、両者は必ずしも同じではないため、実用上いろいろな不都合が生じることになります。本セミナーでは、「チクソ性」と「チクソトロピー」の違いを明確にして、物性評価として「チクソ性」を測定するためのテクニックを紹介するとともに、微粒子分散系における「チクソ性」制御の考え方について概説します。
≪プログラム≫
1.レオロジーの基礎
1.1 力学の基礎(ひずみ、ひずみ速度、応力)
1.2 粘度の定義
1.3 非ニュ−トン流動(擬塑性流動、ダイラタント流動、降伏応力)
1.4 時間依存性流動(チクソトロピ−、レオペクシ−)
1.5 チクソトロピ−とチクソ性の違い
2.チクソ性の効率的な測定と注意点
2.1 チクソ性測定に関する基礎
2.2 測定装置の種類・選択と測定限界
2.3 測定プログラムの設定
2.4 流動曲線の評価
2.5 チクソ性の測定例
3.微粒子分散系の基本的な粘度挙動とチクソ性のコントロール
3.1 非凝集分散系の粘度挙動
3.2 コロイド化学の基礎(粒子間引力と凝集)
3.3 凝集分散系の粘度挙動
3.4 チクソ性コントロールの基本概念(粒子間相互作用と凝集構造)
3.5 逆チクソトロピー