スペクトル変換による太陽電池の高効率化技術
低コスト高効率をキーワードとする第三世代太陽光発電技術の開発が活発に進められている現在、蛍光変換による太陽光スペクトルの利用効率向上を通じてエネルギー変換効率増大を実現しようとするスペクトルコンバージョン技術を解説!
主催:R&D支援センター
日時:平成22年7月29日(木) 13:00〜16:30
≪講座趣旨≫
低コスト高効率をキーワードとする第三世代太陽光発電技術の開発が活発に進められている現在、蛍光変換による太陽光スペクトルの利用効率向上を通じてエネルギー変換効率増大を実現しようとするスペクトルコンバージョン(ダウンコンバージヨン、ダウンシフティング)技術が注目されている。
本講では、同技術の研究動向を概観することによって今後の課題を整理し、あわせて、課題解決に向けた新しい試みとして、われわれが進めている新規蛍光材料の応用を紹介する。また、米国エネルギー省の太陽エネルギー政策を中心にして技術背景・環境を概観し、本研究アプローチの意義を確認する。
≪プログラム≫
1.はじめに
1-1 太陽光利用技術開発の背景
1-2 第三世代太陽光発電に向けた研究開発動向
1-3 スペクトル変換、スペクトルコンバータとは?
2.スペクトル変換によるエネルギー変換効率増大
2-1 研究開発の経緯と動向
2-2 スペクトルコンバータの要素技術
2-3 スペクトルコンバータ用蛍光材料
2-3-1 有機蛍光色素
2-3-2 希土類蛍光体
2-3-3 量子ドット
2-4 スペクトル変換によるエネルギー変換効率増大効果:モデリング
2-5 各種太陽電池へのスペクトルコンバータ応用の事例
2-6 スペクトルコンバータ開発に関する課題
3.スペクトルコンバータ用新規蛍光体
3-1 希土類-金属ナノクラスタの概要
3-2 希土類-金属ナノクラスタによる励起・発光過程の制御
3-3 スペクトルコンバータとしての性能
3-4 今後の課題
4.関連技術:Luminescent Solar Concentrator
5.まとめ