固体NMR法の基礎とポリマーアロイ・ブレンドのナノ構造評価
固体NMRスペクトルを観測する上で必要な知識を修得し、実際に測定する時に役立てる!
固体NMR法の基礎とポリマーアロイ・ブレンドのナノ構造評価
≪1名分料金で2人目無料≫
参加者にはパスワードをお知らせして、セミナー終了後HPにて資料をPDFファイルで公開します。
主催:R&D支援センター
日時:平成22年8月30日(月)12:30〜16:30
≪講座趣旨≫
固体NMR法の特徴を基礎から応用にかけて講述します。特に溶液NMR法と比較し、固体NMRスペクトルを観測する上で必要な知識を講演し、実際に測定する時に役立つ内容とします。
応用編ではポリマーアロイ、ブレンド、有機/無機複合材料の、相溶性の評価や相分離構造評価、相互作用の有無、分子運動性評価について、固体NMR法を用いて行う手法の紹介をします。
固体NMR法の得意分野、不得意分野を簡便に解説します。まず、固体NMR法を用いた初歩的な測定法を紹介し、初歩的な測定でポリマーアロイ系に適用した場合、どこまでわかるのかを紹介します。ドメインの大きさを解析する際に重要な概念である1Hスピン拡散現象を解説し、緩和時間の変化や緩和曲線の解析法について詳述します。その後、実際のポリマーブレンドへの適用例や有機/無機複合体への応用を解説します。主に13C NMRの測定から高分子の構造を解析する手法について詳述します。
≪プログラム≫
第1部:基礎編
1.溶液NMRの基礎
1-1 化学シフトとスピン結合
1-2 FT法とパルス
1-3 緩和
2.固体高分解能NMR法の基礎と特徴
2-1 MAS法とCP法
2-2 きちんと測定するための知識 (チューニング、温度、デカップリング)
2-3 緩和時間とスピン拡散 (測定法と注意点)
2-4 CPMAS法とDDMAS法 (結晶相と非晶相の分離、運動性の違いによるスペクトルの変化)
2-5 スペクトルならびに緩和曲線の解析法 (波形解析ならびに1Hスピン拡散)
第2部:応用編
3.ポリマーアロイ・ブレンドの相溶性
3-1 相溶性解析 (PC/PMMA、PS/PVME、PI/PB)
3-2 相溶性と相分離過程 (PS/PVME、PVPh/PEO、PMLG/PVP)
3-3 相溶性と分子運動、熱安定性、相互作用 (PHEMA/PMAA、PMAA/PVAc)
3-4 結晶相の構造変化と非晶相の吸湿効果:衝撃力との関連性 (PK/nylon6)
4.有機/無機複合体
4-1 常磁性緩和の利用 (PVA/montmorironite)
4-2 高分子/粘土鉱物複合体のモルフォロジー (nylon6/montmorironite)
4-3 結晶相と相溶性 (PVIBE/ε-PL/saponite)
5.ゴム(SBR、天然ゴム)
5-1 高速MAS下での 1H NMRスペクトル
5-2 緩和時間とMAS速度
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