架橋入門【大阪講座】

ブラックボックス的要素の多い架橋技術の基礎をわかりやすく解説!

『架橋』入門

主催:R&D支援センター

日時:平成22年10月6日(水) 10:30〜16:30

≪講座のポイント≫
本講座では、Baekeland によるフェノール樹脂"Bakelite" の発明以来、丁度一世紀の長い歴史を有する架橋高分子を取り上げ、”温故知新” に倣って複雑なブラックボックス的要素の多い架橋技術の基礎をわかりやすく解説する。特に、演者らが長年にわたって取り組んできたラジカル架橋重合をケーススタディとし、工業的に重要なラジカル重合の基礎・基本についても触れ、真似の出来ない21 世紀型技術開発の要諦を述べる。応用編として、架橋高分子前駆体(NPP) の設計・合成とNPP をモジュールとする高性能・高機能架橋システム材料の構築について言及する。同時に、実用的観点からの架橋剤の選択についても触れる。

≪プログラム≫
1. 架橋高分子総論
  1-1 今なぜ架橋高分子か?

  1-2 今なぜ架橋重合か?

  1-3 化学架橋とは? 物理架橋とは?

  1-4 古くて新しい高性能構造材料としての熱硬化性樹脂

  1-5 高機能未来材料として躍進する高分子ゲル

2. ラジカル重合の基礎
  2-1 今なぜラジカル重合か?

  2-2 重合反応速度論

  2-3 分子量および分子量分布

  2-4 共重合

  2-5 リビングラジカル重合

3. 多官能ビニル架橋重合機構
  3-1 材料設計の基盤となる架橋重合反応機構のポイントは?

  3-2 理想的ネットワーク形成

  3-3 ミクロゲル化

4. ネットワークポリマー前駆体(NPP) のキャラクタリゼーション
  4-1 なぜネットワークポリマーでなくNPPか?

  4-2 一次ポリマー鎖長と未環状単位

  4-3 NPP 構造の重合率依存性

  4-4 究極のNPP としてのナノゲル形成

5. NPP の設計・合成と架橋システム材料の構築
  5-1 なぜネットワークポリマーでなく架橋システム材料か?

  5-2 NPPの設計・合成

  5-3 NPP をモジュールとする架橋システム材料の構築

  5-4 架橋重合反応機構の徹底した追究から発想した両親媒性
         ネットワークポリマーとトポロジカルネットワークポリマー

6. 各種架橋樹脂と架橋剤の反応
  6-1 フェノール樹脂

  6-2 アミノ樹脂

  6-3 エポキシ樹脂

  6-4 ポリエステル樹脂

  6-5 ポリウレタン樹脂

  6-6 シリコーン樹脂

  6-7 光架橋樹脂

  6-8 その他

7. その他