ガラスの破壊要因の把握と高強度化設計

ガラスの破壊現象を総合的に解説!脆性破壊の基礎、破壊を生じる応力発生、ガラス固有の挙動について述べた後、破損原因の特定のための破面解析に触れる。また、ガラスの高強度化に関する技術を紹介!!

ガラスの破壊要因の把握と高強度化設計

主催:R&D支援センター

日時:平成22年10月7日(木) 13:00〜16:30

【講座のポイント】
ガラスの破壊要因の把握と高強度化への対応は、ガラス製品の軽量化や種々の電子デバイス、精密光学機器、太陽光発電パネル、電子部品などの開発で重要となる。本講座では、脆性破壊の基礎、破壊を生じる応力発生、ガラス固有の挙動について述べた後、破損原因の特定のための破面解析に触れる。また、ガラスの高強度化に関する技術を紹介する。

【プログラム】
1.ガラスの破壊の基礎
  1.1 弾性変形と脆性破壊

  1.2 ガラスの破壊要因の分類

  1.3 理論強度

  1.4 応力集中と実用強度

  1.5 強度分布と破壊確率

  1.6 大型化と強度の寸法効果

  1.7 破壊靭性値

2.破壊を生じる応力発生
  2.1 引っ張り、圧縮、曲げの応力

  2.2 加熱冷却と温度差による応力

  2.3 融着と応力発生

  2.4 ガラスの熱履歴と応力発生

  2.5 剛体との接触や加工に伴う残留応力

3.ガラス固有の破壊挙動
  3.1 平滑表面への押し込みとクラック生成

  3.2 平滑平面の引っ掻きとクラック生成

  3.3 低速クラック伸長による遅れ破壊

  3.3 高温でのクラック伸長と破壊

  3.4 ガラスの加工と破壊挙動

  3.5 ガラスの粉砕挙動

4.破面解析による破壊機構の推定
  4.1 破面の形状と破壊源の特定

  4.2 破壊起点にかかった応力の推定

5.ガラスの高強度化技術
  5.1 高強度ガラス組成

  5.2 強化ガラス

  5.3 強度向上のための表面平滑化