ブロー成形におけるプラスチックの流動特性制御とトラブル対策

具体的にいくつかの高分子材料の流動性改質技術、ダイレクトブロー成形性改良例について材料の観点から紹介!ブロー成形技術の基礎と各種高機能化技術の動向、およびブロー工程におけるトラブル対策について述べる!

ブロー成形におけるプラスチックの流動特性制御とトラブル対策

主催:R&D支援センター

日時:平成22年10月27日(水) 10:30〜16:30

第1部 プラスチックの流動特性の制御とダイレクトブロー成形
【講座のポイント】

 プラスチック成形加工は「流す」「形にする」「固める」工程からなる。「流す」工程は最もはじめの段階にあり、最終的な製品の物性や機能にも大きな影響を与える。はじめに「流す」工程に必要な考え方(熱移動、レオロジーの基本)を述べたのち、具体的にいくつかの高分子材料の流動性改質技術、ダイレクトブロー成形性改良例について材料の観点から紹介します。
【プログラム】
1.はじめに

  1.1 プラスチック成形加工の概念

  1.2 プラスチックへの流動性付与 レオロジーとは

  1.3 押出・射出成形とレオロジーとの密接な関わり 
2.レオロジーの基本的な考え

  2.1 変形と応力

  2.2 粘弾性

  2.3 ゴム
3.プラスチックへの流動性付与

  3.1 プラスチック材料における熱移動

  3.2 成形プロセスにおける流動性付与

  3.3 非晶性と結晶性プラスチック

  3.4 分子量と流動性

  3.5 複合系プラスチック
4.プラスチック材料の流動性制御(試験方法、試験データの読み取り方)

  4.1 ゴム状領域とからみ合い点間分子量

  4.2 線形粘弾性

  4.3 温度時間換算則

  4.4 定常流

  4.5 階段状応力緩和

  4.6 伸長粘度
5.高分子材料の流動性制御、溶融強度を高める方法

  5.1 非晶性プラスチック PSなど

  5.2 ポリオレフィン

  5.3 ポリエステル PET、ポリ乳酸など

  5.4 ブロック共重合体

  5.5 複合系プラスチック
6.プラスチック成形加工とレオロジー特性

  6.1 ブロー成形性の評価

  6.2 ブロー成形品のドローダウン、肉厚偏りの改良など

 6.3 ドローダウン性、偏肉改良ための材料設計

  6.4 溶融特性を改良した樹脂の成形性改良例

【質疑応答・名刺交換・個別相談】
第2部 実践ブロー成形の基礎と応用およびブロー工程におけるトラブル対策
【講座のポイント】

ブロー成形ボトルは、現在液状食品や飲料のボトルとして多用されている。 特にPETボトルが急成長しており、高機能化技術の発展が顕著である。また、自動車部品などの工業用ブロー製品の分野でも進展が見られる。本セミナーでは、これらのブロー成形技術の基礎と各種高機能化技術の動向、およびブロー工程におけるトラブル対策について述べる
【受講対象者レベル】

初心者からブロー成形に携わる研究者まで。

ブロー成形で新製品の開発を計画している人など。
【プログラム】
1.ブロー成形の原理
2.ブロー成形の形式と特徴

  2-1 押出ブロー成形法

  2-2 射出(インジェクション)ブロー成形法

  2-3 多層ブロー成形法
3.ブロー成形金型
4.各種ブロー成形用樹脂
5.ブロー成形のCAEと計測
6.ブロー成形工程の諸問題とその対策

  6-1 ダイスウェル

  6-2 ドローダウン

  6-3 収縮

  6-4 肉厚の不均一対策
7.工業用品のブロー成形技術

  7-1 多次元ブロー成形技術

  7-2 工業用多層ブロー成形技術(自動車用ガソリンタンクの成形技術)

  7-3 エクスチェンジブロー成形技術

  7-4 大形成形品のブロー技術
8.ブローボトルの市場動向
9.押出ブロー成形の高機能化技術

  9-1 オレフィン/EVOH系多層ガスバリヤーボトル

  9-2 多層押出ブローによるボトル加飾技術

  9-3 インモールドラベルボトル
10.PETボトル射出ブロー成形機の進歩
11.PETボトル射出ブロー成形技術
12.ハイバリヤーPETボトル

  12-1 ガスバリヤー性多層PETボトル

  12-2 酸素吸収性PETボトル

  12-3 透明ハイバリヤーコーティングPETボトル

  12-4 PEN系ボトル
13.PETボトルのリサイクリング

  13-1 マテリアルリサイクリング

  13-2 ケミカルリサイクリング

【質疑応答・名刺交換・個別相談】