微粉砕操作における問題点と粉砕助剤の活用法
乾式および湿式粉砕助剤の積極的な活用によって「粉砕操作で粉はここまで簡単に細かくできる」ことを講義する!
微粉砕操作における問題点と粉砕助剤の活用法
〜粉はここまで簡単に細かくできる!〜
主催:R&D支援センター
日時:2011年4月19日(火) 12:30〜16:30
<講座のポイント>
粉砕操作は,最も単純な単位操作である反面,最もエネルギー効率の悪い単位操作に位置付けられており,より微細化を目的とした微粉砕,超微粉砕操作となるとなおさらである。一方,わずかな添加で,粉砕性が飛躍的に向上するという粉砕助剤に関しては,粉砕助剤が一般に第三の成分ということもあり,粉砕産物の汚染等の問題からセメント工業以外の分野での利用は極めて少ない。また,これまでの粉砕助剤に関する研究の多くは,ミクロンオーダー以上の粉砕領域についての議論がほとんどであり,サブミクロン領域における超微粉砕についての報告は数が少ない。
本講座では,粉砕操作によって生じる様々な現象や問題点を整理するとともに,微粉砕操作への粉砕助剤の数多くの適用例を紹介し,粉砕助剤の積極的な活用によって「粉砕操作で粉はここまで簡単に細かくできる」ことを講義する。
<プログラム>
1.微粉砕操作における問題点
1-1.微粉体で生ずる様々な問題
(粉砕エネルギー・回分粉砕操作)
1-2.微粉体の特性
(粉体の付着力・粉体の充填モデル)
1-3.粉砕に伴うメカノケミカル現象
(格子不整・発熱現象・摩擦ルミネッセンス・ラジカル生成)
1-4.メカノケミカル現象の工学的利用
(メカノケミカル重合反応など)
1-5. 超微粉砕ついて
(媒体撹拌ミル)
2.粉砕助剤の活用法
2-1.乾式および湿式粉砕助剤
(粉砕助剤の例)
2-2.超微粉砕における粉砕助剤の適用例
(長石・石英・石灰石・アルミナ・トルマリンなど)
2-3.回分粉砕操作における粉砕助剤分子の挙動
(ミル内温度・圧力のモニタリング・吸着挙動)
2-4.湿式粉砕における粉砕助剤のメカニズム
2-5.乾式粉砕における粉砕助剤のメカニズム
2-6.まとめ
【質疑応答・名刺交換・個別相談】