JPEGXR画像符号化方式と性能評価・応用

色情報に優れ、新しい画像フォーマットとして普及が進んでいる!高品質、高ダイナミックレンジ画像生成が可能で、より自然な色再現と豊かな色階調表現が可能となる、JPEG XR技術を学び、機器製品への応用開発に活かそう!

JPEGXR画像符号化方式と性能評価・応用

共催;R&D支援センター

日時:2011年6月3日(金)  10:30〜17:30

≪講座のポイント≫
JPEGXRは,米マイクロソフト社が推進し国際標準となった静止画像符号化標準です。この画像符号化方式はWindowsVistaから標準搭載されているHDPhotoをベースにしており、ハードウエア実装が考慮されJPEGに比べて高性能な符号化方式であり、可逆符号化と非可逆符号化をシームレスに実現しています。また、JPEGXRがInternetExploreに標準でサポートされていることから、今後の広い普及が期待されています。

 本セミナーでは、静止符号化の代表的な技術としてJPEGJPEG2000などの画像符号化方式の概要を説明した後にJPEGXRとそれら画像符号化方式の画質等の性能比較を行います。また、JPEGXRの標準化動向の紹介やJPEGXRを実現する個々の技術の詳細を説明し、動画形式やプロファイルについて説明します。

≪プログラム≫
Ⅰ.静止画像符号化概要
  1.静止画像の符号化技術
  2.JPEG技術の概要
  3.JPEG2000技術の概要
  4.JPEGXR技術の概要と標準化動向

Ⅱ.各符号化方式の比較
  1.画質評価方式(PSNRとSSIM)の紹介
  2.符号化効率による比較
  3.処理速度とハードウエア実装による比較

Ⅲ.JPEGXR技術
  1.全体の処理の流れ
  2.色変換
  3.2種類の画像変換
  4.量子化と係数予測
  5.符号化とコード成形

Ⅳ.JPEGXRのファイルフォーマットとプロファイル
  1.TAGベースファイルフォーマット
  2.Boxベースファイルフォーマット
  3.MotionJPEGXRファイルフォーマット
  4.プロファイル