機械設計における材料選定のポイントと金属材料の特性を最大限活かすための熱処理技術
材料面から最終製品の信頼性を確保するための講座!機械的性質、種類と用途、熱処理について体系的に理解し、現場での実践へと活かせ!
機械設計における材料選定のポイントと金属材料の特性を最大限活かすための熱処理技術 〜演習付〜
共催:R&D支援センター
日時:2011年6月7日(火)10:30〜17:30
≪講座のポイント≫
機械設計における材料選定では、材料の種類、機械的性質、熱処理方法ならびに加工技術などの幅広い知識が要求されます。
本講義では、機械材料の正しい選定に必要な基礎知識をコンパクトにまとめて、受講者に体系的に習得させることを目的としています。特に機械設計において材料選択と加工後の熱処理・表面処理の指示は、最終製品の機械的特性・寿命を決定する重要なポイントであるので、この点に重点を置いて講義をし、受講者が最適な材料選択、機能化指示を行えるようにしたいと考えています。
入社10年目程度までの方で今後会社の中核を担っていく若手技術者にとっては、近い将来に、そして現在中核を担っている中堅の技術者にとってはまさしく今すぐに役立つ要素技術を体系的、論理的に講義します。これまで学校で学んだ知識を再確認および再構築して、製造現場での設計や技術開発に本講義で学んだことが役立てられる中核人材となっていただけるような講義をしたいと考えております。
最後の演習では、講義した内容の復習を行なうとともに、技能検定金属熱処理を受ける際にも有用となる熱処理において必要な知識の習得を目指します。
≪プログラム≫
Ⅰ.機械設計における材料選定
1.機械部品の寿命を決める因子は何か
2.丈夫で長持ちをする部品を作るためには
Ⅱ.材料の機械的性質
1.結晶に外部から力が加わった時に金属内部でどのような変化が起こるか
2.金属の物理的性質は何によって決められているか
3.金属の強化機構
4.機械的性質とその試験方法
a.機械的性質の分類(引張強度,疲労強度,対摩耗性)
b.機械的性質の試験方法
Ⅲ.材料の種類と用途
1.材料の分類
2.鉄鋼材料
3.非鉄材料
Ⅳ.鉄鋼材料の熱処理
1.熱処理とは
2.Fe-C状態図の読み方
2.熱処理による微視組織の変化と性質
3.材料の特性を向上させる熱処理技術
Ⅴ.技能検定金属熱処理における試験問題とその解説
1.一般熱処理
2.浸炭,高周波
Ⅵ.質疑応答