プラスチック成形品における製品設計のポイント

変形、ヒケ、バリ、シルバーなどを防止し、高品質かつ高効率に製品設計を行うためのセミナー!

プラスチック成形品における製品設計のポイント

共催:R&D支援センター

日時:2011年6月24日(金) 10:30〜17:30

<講座のポイント>
日常生活で「プラスチック」が使われていないモノを見つけることが困難なほどに、「プラスチック」は我々の生活の中に浸透しています。携帯電話のように目まぐるしく進化している製品にもプラスチックは使われています。小型化、薄型化、軽量化、省電力化、機能・性能の高度化などは、当然これから開発設計される製品にも要求される要素となります。製品設計者はこれらの市場要求に応えるために、製品要件を整理して製品設計や部品設計に当らなければなりません。材料だけ、金型だけ、成形加工だけの断片的な偏った知識では良い成形品設計はできません。良い成形品設計には、プラスチック素材特性、金型構造および成形加工の留意点を良く把握し、設計全体のバランスを図ることが重要です。 
 本講座では、成形品設計の留意点をわかりやすく説明いたします。また、成形品設計の観点から、プラスチック素材/金型/成形加工の基礎を説明いたします

<プログラム>
Ⅰ. プラスチック成形システム 
  1.日常生活を支える製品とプラスチック 
  2.プラスチック成形の諸加工法 
  (射出成形法、押出成形法、ブロー成形法、真空成形法、圧縮成形法) 
Ⅱ. プラスチック素材 
  1.プラスチックとは何か? 
  2.プラスチック素材の特性 
    a.高分子化合物 
    b.熱可塑性および熱硬化性 
    c.結晶性および非結晶性 
    d.用途別の諸グレード 
  3.プラスチック素材の種類と選定 
    a.汎用プラスチック 
    b.エンジニアリングプラスチック 
    c.熱硬化性プラスチック 
    d.熱可塑性エラストマー 
    e.生分解性プラスチック 
Ⅲ. プラスチック成形金型と成形加工 
  1.射出成形金型の構造 
    a.コールドランナーとホットランナー 
    b.2プレート 
    c.3プレート 
  2.射出成形金型の機能 
    a.流す(スプルー、ランナー、ゲート) 
    b.形を作る(キャビティ) 
    c.固める(冷却) 
    d.取り出す(離型) 
  3.成形加工 
    a.射出成形機の機能 
    b.成形サイクル 
    c.保圧とゲートシール
Ⅳ. プラスチック成形品設計 
  1.プラスチック素材、金型、成形加工の技術を総合して設計する 
    a.パーティングライン 
    b.テーパ 
    c.アンダーカット 
    d.エアーベント 
    e.ウェルド 
    f.ヒケ 
    g.変形(そり) 
    h.ヘジテーション 
    i.成形収縮とPvT特性 
  2.機能形状設計における留意点 
    a.フック形状 
    b.リブ形状 
    c.ネジボス形状 
  3.成形不良の原因と対策 
    a.バリ 
    b.シルバー 
    c.白化 
Ⅴ. 製品設計に関する周辺知識
    1.知的財産権 
    2.CAE(プラスチック流動解析など) 
    3.RP(造形による早期設計検証) 
    4.QFD(顧客要求と品質機能展開) 
    5.コストダウン(手法の一例)