技術の戦略的マネジメントとマーケティング
グローバルスタンダードとなっている「テクノロジーマネジメント」を確立し、事業を躍進させよう!
共催:R&D支援センター
日時:2011年6月24日(金) 10:30〜17:30
<講座のポイント>
リーマンショックを受けて経営環境は一変し、開発途上国をはじめ欧米においても新興企業の躍進が目立っている。今後ともイノベーションが成長の原動力であることは不変であるが、新興勢力が技術を経営目的実現のための手段と明確に捕らえているのに対し、日本企業は依然として技術そのものを目的として開発に取り組んでいるところが目に付く。日本企業でも健闘している企業は少なくないが、マクロにみて世界における日本企業の存在感は一層低下し続けているが、これは技術に対する経営の取り組みの姿勢の違いが大きな要因になっている。日本企業の有する優れた技術は有力な武器となるが、問題はこの活用の仕方である。言い換えれば、グローバルに躍進している企業は「テクノロジーマネジメント」という視点による経営を実践しているにもかかわらず、今日においても多くの日本企業においては「研究開発マネジメント」という発想から脱却できていない。結論として、日本企業の再生は、グローバルスタンダードである真の「テクノロジーマネジメント」を実践することである。
本セミナーにおいては「第5世代のテクノロジーマネジメント」のコンセプトをベースに新しい価値観とそれに対応するテクノロジーマネジメントのあり方について、戦略面、不確実性の高い市場環境におけるテーママネジメントのあり方、さらにマーケティングのあり方、これらの原点である新しい価値観の捕らえ方など幅広い視点から考えようとするものである。
<プログラム>
Ⅰ.経営に貢献する研究開発活動のあり方
1.日本企業の研究開発の現状
2.イノベーションとテクノロジーマネジメント
3.研究開発マネジメントからテクノロジ−マネジメントへ
4.テクノロジーマネジメントの全体像
5.新しい価値観とそれへの対応
Ⅱ.経営戦略/事業戦略と技術戦略の整合性の実現
1.経営戦略/事業戦略
2.事業戦略と技術戦略
3.技術戦略
a.技術戦略の考え方
b.プラットホーム技術とコア技術
c.ロードマップ
d.技術資源マネジメント
Ⅲ.価値創造を志向する研究開発テーママネジメント
1.テーママネジメントの制度
2.研究開発テーマ発想の考え方
3.研究開発テーママネジメントの実際
4.ステージゲート法とその効果的運用
Ⅳ.研究開発戦略における技術と市場
1.技術/市場/機能
2.市場ベースの発想の優位性
Ⅴ.研究開発活動におけるマーケティング活動
1.研究開発活動とマーケティング
2.マーケティング機能の強化へ向けて
3.ユーザーニーズとマーケットニーズ
4.研究開発活動におけるマーケティング活動モデル
5.研究開発活動におけるマーケティング活動の担当組織
6.マーケティング重視の研究開発活動の例
7.イノベーションのジレンマへの対応
8.ユーザーイノベーションの活用
9.研究開発部門におけるマーケティング活動の強化へ向けての施策
Ⅵ.オープンイノベーションの重要性
1.研究開発のオープン化のメリットと阻害要因
2.積極的なオープン化
Ⅶ.効率的研究開発活動の推進へ向けて
1.研究開発効率の考え方
2.研究開発のスピードアップの意味
3.技術マネジメントの評価指標
4.CTOの意味と重要性