良質な熱エネルギーを安定供給できる超小型燃焼器(マイクロコンバスター)の開発と応用

長寿命・超軽量エネルギー源として注目される超小型燃焼器(マイクロコンバスター)!低コストで従来では難しかった微小空間での安定燃焼を維持できる技術を先取り、応用製品の開発を急げ!

良質な熱エネルギーを安定供給できる超小型燃焼器(マイクロコンバスター)の開発と応用

共催:R&D支援センター

日時:2011年7月5日(火) 10:30〜17:30

<講師の言葉>
非常に小さな空間内で連続的に燃焼を維持して、熱エネルギーの供給を行うことのできるマイクロコンバスターは、携帯機器、無人センサーあるいはMEMSデバイスなどの長寿命・超軽量エネルギー源として近年注目されています。燃焼によって発生した熱エネルギーを直接利用するだけでなく、電気、動力あるいは水素などの他のエネルギー形態への変換といった応用も期待されています。

 本講では、まず熱力学・燃焼工学の基礎を述べた後、マイクロコンバスターの特徴や原理について解説を行います。その後、マイクロコンバスターを使ってどのような応用が期待され、どの程度実現されているのかを、具体的な例と最新のトピックスを交えて紹介します。

<プログラム>
Ⅰ.熱力学と燃焼工学の基礎知識
  1.燃焼と熱機関
  2.エネルギーとエクセルギー
  3.火炎構造と化学反応
  4.消炎限界-なぜ消えるのか-

Ⅱ.マイクロコンバスターの概要
  1.マイクロコンバスターとは
  2.マイクロコンバスターの魅力
  3.マクロコンバスターの分類と特徴
  4.MEMS技術との組み合わせ

Ⅲ.マイクロコンバスターの原理
  1.熱再循環方式(超過エンタルピー燃焼)
  2.触媒燃焼方式
  3.渦輪燃焼方式
  4.強制加熱方式

Ⅳ.パワーデバイスとしての応用
  1.熱電変換コジェネ
  2.赤外線エミッタ(TPV発電)
  3.ウルトラマイクロガスタービン
  4.燃料改質器(水素製造)

Ⅴ.様々な応用例
  1.燃焼診断への応用
  2.材料合成への応用
  3.触媒担持技術への応用