機械設計の基礎と機械製図のテクニック
設計の要点を抑え、迅速・正確に対応できるようになるための特別セミナー!機械設計の方法や要点を身に付け、実務に活かそう!
共催:R&D支援センター
日時:2011年7月12日(火) 10:30〜17:30
<講師の言葉>
ものづくりにおいて、アイデアを具現化していく過程が機械設計です。機械設計の範囲は広く、その手順や考え方はさまざまです。一般に、与えられた課題に対する機械設計の正解は1つではありません。すなわち、与えられた課題を解決するためにはいくつもの方法があり、それらの特徴をしっかりと考えた上で、機械の構造や寸法を決めていくことになります。機械の特徴とは、機械の機能や強度だけではありません。部品のつくりやすさや機械の使いやすさ、さらには製作コストなども含まれます。機械設計は、より広い視点で考えることが大切です。
高校や大学の設計工学では、ねじや歯車の強度について学びました。また、機械製図の授業ではJIS機械製図の詳細なルールを身につけて来たかもしれません。一方、実際の機械の設計現場では、高校や大学で学んだ知識だけでなく、市販部品のカタログやインターネットによる情報、CADソフトウェアなどを最大限に利用して、迅速かつ正確に設計・製図の作業を進めていく必要があります。本講義では、実験用エンジンやロボットなどの設計・製作事例を紹介しながら、機械設計の方法や要点を考えていきます。
<プログラム>
1.はじめに
1-1 アイデアからの機械設計
1-2 設計者の心構え
1-3 機械設計の手順を考える
1-4 機械設計に必要な基礎知識
2.機械の強度と材料
2-1 材料強度の基礎知識
2-2 機械の運動と強度設計
3.加工と組立のしやすさを考えた機械設計
3-1 機械加工の種類と特徴
3-2 機械加工と加工精度
3-3 機械の組立を考えた設計
4.機械要素を使いこなす機械設計
4-1 締結要素を使いこなす 〜ねじ部品,キー,ピン〜
4-2 軸系要素を使いこなす 〜軸受,カップリング〜
4-3 シール要素を使いこなす 〜Oリング,オイルシール〜
4-4 機構に強くなる 〜歯車,ベルト,リンク機構〜
4-5 メカトロニクス要素を使いこなす
5.CADと機械設計
5-1 CADの種類と機械設計
5-2 CADを使いこなすための要点
6.機械製図のテクニック
6-1 JIS機械製図
6-2 部品図の要点と寸法記入
6-3 図面をわかりやすくするためのテクニック
7.まとめ