技術者のための創造性を強化するイノベーション思考法と創造技法

「問題を発見する」「答えのない問題を解く」力を身につけ、独創的で有効な解決アイデアを生み出すための講座!イノベーションを実現する思考法と創造性技法を修得し、新製品開発に応用しよう!

技術者のための創造性を強化するイノベーション思考法と創造技法 〜演習付〜

共催:R&D支援センター

日時:2011年7月15日(金) 10:30〜17:30

<講師の言葉>
製品やビジネスのイノベーションを生むためには創造的な思考力が不可欠です。創造的な思考とは、答えのある問題を解決することではなく、問題を発見したり、答えのない問題に対して、独創的で有効な解決アイデアを発見したりすることです。ほとんどの教育や訓練では、与えられた問題に対して正しい答えを効率的に導く「収束的思考」が中心です。しかし、ビジネスの現場においては、解決しようとしている問題自体が正しいという保障はありません。また、唯一の正解がある問題などはありません。さらに、競合と差別化する製品やビジネスのイノベーションを起こすためには、これまでにない価値を提供する独創的なアイデアを欠かすことはできません。そこで必要な思考が「拡散的思考(Divergent Thinking)」です。

 本研修では、イノベーションにおける創造性の位置づけや、ひらめきや発見など、イノベーションと創造性に関する基礎的な考え方を理解します。また、ブレーンストーミングや属性列挙法といった、創造的なアイデアを出すための実務技法を習得します。しかし、単に技法を学び実施しても、そもそも創造的な発想ができなければ、有効に働きません。

 そこで本研修では、創造的な発想をするための様々な思考法を解説します。これによって、創造性技法を実施するときだけでなく、日常業務の中で、創造的な発想を取り入れることができるようになります。さらに、組織の創造性を促進するようなマネジメントを考えていくうえで必要な、創造的環境やモチベーションなど組織機能についても触れます。

<プログラム>
Ⅰ. 概説:イノベーションと創造性
  1.製品イノベーションの事例

  2.イノベーション組織の事例

  3.セレンディピティとは

  4.創造性と拡散的思考

  5.発見を体験する

    ・演繹と洞察(ひらめき)

    ・洞察による問題解決演習

Ⅱ. 創造的思考法1
  1.イメージ合成による思考法

  2.概念の合成による思考法

  3.演習

Ⅲ. 創造的思考法2
  1.カテゴリ還元(フレームシフト)

  2.機能で考える

  3.固着からの解放

  4.アナロジー

  5.キネクティクス

  6.演習

Ⅳ. 創造性技法
  1.ブレーンストーミングの基本

  2.ブレーンライティング

  3.属性列挙法

  4.演習

Ⅴ. まとめ
  1.創造的環境とは

  2.Q&A(討議)