タグチメソッド活用による信頼性試験短縮の事例と課題解決の実践

試験時間・試験項目の削減をしながらユーザーが求める機能を満たすためのノウハウを習得!タグチメソッドの基礎習得から講師が試験時間を1/100にした実例、各自の課題解決を目指す演習を取り入れた実践講座!基礎から学べた、演習が良かったと好評!

タグチメソッド活用による信頼性試験短縮の事例と課題解決の実践 〜演習付〜

共催:R&D支援センター

日時:2011年8月2日 (火) 10:30〜17:30

[講師の言葉]
製造工程をきちんと管理し、万全の検査を行って出荷した。にもかかわらず、市場では不具合が発生する。なぜなのか。現場は苦悩する。対策はないのか。いま日本中の企業がこのような「見えない不良」に悩んでいる。今まで成功してきた品質管理の手法では、信頼性問題に対処できないからだ。信頼性の確認は難しい。一万時間を保証する製品で、一万時間のテストをクリアしても安心できない。10年間保証する製品では、どのくらいの期間のテストをすればいいのか。十万個に一個発生する不良の対策評価は、何十万個テストしなければならないのか。今までの信頼性テストのやり方では、とても製品開発納期に間に合わない。このような状況は、時間のかかる信頼性テストを根本から変革しないと改善できない。

 本講座では、品質工学の考え方を活用して、信頼性試験を百分の一に短縮する方法を習得する。自分の課題を使ったグループ討議を通じ、体験的に身に付ける方法を採用している。

[プログラム]
1.企業は「見えない不良」に悩んでいる
  1-1 見えない不良とは、信頼性の不足が原因
  1-2 見えない不良を生み出す技術体質・開発体制の問題点
2.リコーにおける体質改善の歴史
  2-1 後追い体質からの脱却
  2-2 「作らずに創る」で先行体質へ
3.開発期間を半減させる開発システム
  3-1 技術には二種類ある
  3-2 信頼性を短期間で評価・改善する技術
  3-3 1/100の期間で信頼性を評価し改善した実例の紹介
  3-4 何故、1/100が可能なのか理由の解説
  3-5 開発期間を半減させる全体像
4.TRIZ、実験計画法との関係
  4-1 品質工学とTRIZの関係、使い分け方
  4-2 品質工学と実験計画法の関係、使い分け方
5.グループ演習による考え方の体験
  5-1 各自が持ち寄った課題を討議
  5-2 グループごとの結果発表
  5-3 全体での質疑応答
6.まとめ
※タグチメソッドの手法自体を学ぶ講座ではなく実践手法に重点を置きます。補助資料としてタグチメソッドの解説がある講師の著書を配布いたします。