機械・構造物における振動の基礎と制振設計技術

故障、事故を防ぐために、振動の原因、制振手法を学び、設計や開発に活かそう!

機械・構造物における振動の基礎と制振設計技術

共催:R&D支援センター

日時:2011年8月3日(水) 10:30〜17:30

[講師の言葉]
自然物、人工物ともに森羅万象振動が生じている。振動の鼓動、音声、時計など振動を利用しているが、機械構造物の振動は故障の原因となり悪いものとされている。振動というと、微分方程式がでてきて難しいものであると思われているが、決してそうではない。高校で習ったニュートンの原理[質量×加速度=力]またはエネルギー保存の法則ですべて理解できる。

 この講義ではまず振動とはなにかについて論じ、質点系、分布系の振動を説明する。そこで、ばねやダンパを使っての制振の基礎を説明し、その応用としての動吸振器を解説する。さらに、力を加えて制振する能動制振とダンパの減衰係数をコントロールすることによって振動を抑える準能動制振について説明する。

[プログラム]
1.1自由度の振動
  1-1 運動方程式, 力のつり合いとエネルギー保存則
  1-2 固有振動数,共振,減衰
  1-3 強制振動,力加振と変位加振
  1-4 除振,制振,防振
2.多自由度の振動
  2-1 運動方程式
  2-2 動吸振器
  2-3 モード解析
3.連続体の振動
  3-1 弦の振動,棒の縦振動,棒のねじり振動
  3-2 梁の振動,板の振動
  3-3 波動方程式
4.制振
  4-1 能動制振
  4-2 準能動制振