技術者のための技術開発を成功させる戦略的発想と実践方法

企業の持続的発展をを成功させるための講座・研究開発リスクを共有化し、品質、コストの両立とイノベーションによる技術開発を成功させよう!

技術者のための技術開発を成功させる戦略的発想と実践方法 〜演習付〜

共催:R&D支援センター

日時:2011年8月4日(木)10:30〜17:30

[講師の言葉]
製造業が持続的発展をするための原動力は、技術の開発力にあります。

 しかし、確固たる本業を持ち、技術力においても定評があるにもかかわらず、新技術開発、研究テーマの選定や、競争力のある新規商品開発の企画において十分な実力を発揮できていないケースが日本の製造業では非常に多いのです。 

 次々とタイミング良く新規商品を市場に提供することが、企業を存続させるための最重要命題でありますが、その道筋には必ず成功するという王道マップがあるわけではありません。

 多くの先達事業経営者、経済学者、研究開発コンサルタント等からは、優れた研究開発マネジメント論や経営マーケティング戦略、成功手法事例も提案・報告 されています。しかし、その多くはトップダウン方式であり、実際にその基本計画を実践する立場に立った時に、その経営戦略がしっかりとメンバー全員の身に ついて一体になっているとはいえません。それによってプロジェクトの成否は大きく分かれるものと考えます。必ず成功する保証にはならなくとも、全員が一致 団結して研究開発リスクを共有化して未踏の技術開発と事業領域のイノベーションに挑戦することが、これからの日本の製造業の生き残り経営戦略として重要な のではないでしょうか。

 本講座では、製造業が自らの本業を生かす新技術の創造戦略について技術者の立場からの具体的実践方法についてご紹介いたします。

[プログラム]
1.新規商品、新技術開発の必要性
  1-1 日本企業の研究開発の現状
  1-2 研究開発マネジメントとその組織
  1-3 技術ベース開発と市場ベース開発
  1-4 研究開発と資源の効率性
2.新技術開発に関する問題提起
  2-1 新技術の伸び悩みはなぜ起こるのか
  2-2 本業と新技術開発との間に何があるのか
  2-3 新技術探索の問題点
3.技術者の視点に立った新技術開発のコンセプト
  3-1 自分の企業の「ドメイン」とは何か(事業領域の核となるこだわり)
  3-2 発展性と方向性の力学的バランス
  3-3 意思決定のプロセス(「決まる」から「決める」への転換)
  3-4 機能からの発想を起点とし、可能性を見出す(機能による事業、技術の定義)
4.新技術開発プロジェクト策定の実践研究(実習と事例紹介)
  4-1 思い入れ集団つくり
  4-2 既存事業、技術の徹底分析
  4-3 事業の再定義と企業意思の集約
  4-4 ミッション・ステートメントの策定