無線制御の要素技術と高信頼性化および最新技術

ITSやスマートグリッドの構築で信頼性の重要度がさらに増している無線制御の高信頼性化や利用可能な方式・規格・デバイス、さらに最新研究まで取り入れた特別講座!放射線などで人間が立ち入れない場所での「ロボットの遠隔操作」にも必須!

無線制御の要素技術と高信頼性化および最新技術

共催:R&D支援センター

日時:2011年8月5日 (金) 10:30〜17:30

[講師の言葉]
無線制御は、高度交通システムの実現、ロボットなどの自律移動機器制御、工場内のラインの機器の配置の変更や追加・削除の容易化等のために必要不可欠な技術である。また機器の大型化・複雑化に伴い、機器内通信の無線化も要求が高まっている。ところが、比較的最近まで無線制御は、無線技術分野の中心的な研究テーマとは考えられていなかった。そのため、実際の無線制御装置において使われている無線技術は、必ずしも最先端のものであるとはいえない状況である。

 本講義では、担当講師の10余年にわたる無線制御の研究成果を背景に、無線制御の意義、無線制御の信頼性と高める通信技術、通常の無線通信と無線制御の違い、具体的に利用可能な規格・デバイス等の紹介を行っていく。

[プログラム]
1.無線制御の必要性・適用分野
2.制御のための無線通信の高信頼化技術
  2-1 ダイバシチとは
  2-2 ダイバシチとしてみた誤り訂正
  2-3 周波数次元ダイバシチとOFDM
  2-4 空間次元ダイバシチ:必要性と効果
  2-5 人工雑音への対応
3.制御の品質と無線の品質の関係
  3-1 品質の階層構造
  3-2 伝送速度 と誤り率のトレードオフ
  3-3 制御品質までみた複数層(Cross Layer)最適化
4.無線制御に利用可能な方式・規格・デバイス
  4-1 微弱無線
  4-2 主要無線規格
  4-3 電力線通信
  4-4 光無線(可視光,赤外)
5.無線制御研究の最先端
  5-1 同期動作のためのクロック配信
  5-2 複数機器動作同期のための無線技術
  5-3 複数機器での周波数共用制御のための情報量削減
  5-4 国内外学会動向