環境発電技術によるユビキタスエネルギー源の開発と今後の動向

各国の政策支援動向を取り入れ最も有利な発電技術、環境発電技術(エネルギーハーベスティング)を修得し今後の製品開発に活かすための特別セミナー!

環境発電技術によるユビキタスエネルギー源の開発と今後の動向

共催:R&D支援センター

日時:2011年8月9日 (火) 10:30〜17:30

[講師の言葉]
「いつでも、どこでも、誰でも、何でも」ネットワークにつながるユビキタスネット社会、モノのインターネット(IoT : Internet of Things)の実現のためには、電池の取り換えや廃棄の問題を解決できる環境発電技術が必須となる。
 また、auソフトバンクNTTドコモのソーラー携帯、iUnika社のネットブックGyyなど、モバイル機器の電源補助用にも、太陽電池など環境発電技術が活用され始めている。ノキアは環境中の電波エネルギーで充電する携帯電話を開発中である。
 周りの環境からエネルギーを収穫(ハーベスト)して電力(μW〜W程度)に変換する環境発電技術は、エネルギー・ハーベスティングと呼ばれ、世界的に注目を集めている。しかしながら、その研究開発や事業化は欧米が先行し、日本は後れをとっているのが現状である。
 本講座では、様々な環境発電技術と適用例を俯瞰し、分かりやすく解説するとともに、どのような条件で、どの発電方式が最も有利なのか、技術開発の課題、将来有望な市場等、事業化のポイントにも言及する。

[プログラム]
Ⅰ. ユビキタスネット向け電源の必要性
  1.3つのエネルギー分野
  2.ユビキタスネットを実現する第3エネルギー分野
  3.第3エネルギー分野のインパク
Ⅱ. ユビキタスネット向け電源に求められる要件
  1.ユビキタスネット向け電源のニーズ
    a.ワイヤレスセンサーネットワーク/ビルディングオートメーション /
    b.自動車/人体ネットワーク/コンシューマエレクトロニクスとIT
  2.ユビキタスネット向け電源に求められる要件
    ・出力・エネルギー/パワー密度・エネルギー密度/蓄電技術/電圧変換技術/無線技術/非送信技術/コスト/その他
Ⅲ. ユビキタスネット向け電源技術
  1.エネルギー変換技術の大分類
    a.開放系      ・熱機関/燃料電池/常温核融合/その他
    b.閉鎖系      ・ 環境発電
    c.孤立系      ・一次電池/原子力電池/その他
  2.環境発電(エネルギー・ハーベスティング)技術
    a.環境から得られるエネルギー
    b.環境発電技術の実用化見通し
    c.電磁エネルギー利用
      −太陽電池/レクテナ/電磁誘導/磁場共鳴/焦電効果/その他
      −国内外の最新事例
    d.力学的エネルギー利用
      −発電原理(電磁誘導/圧電/静電誘導)
      −発電方法(振動/相対運動/流体)
      −振動発電の理論最大発電量と実績
      −振動発電の出力増大方法
      −国内外の最新事例
    e.熱エネルギー利用
      −熱電発電(ゼーベック効果/ネルンスト効果)/熱イオン発電/熱光発電/熱音響発電/その他
      −理論効率(カルノー効率、ZT、その他)
      −国内外の最新事例
    f.バイオ関連
    g.ハイブリッドシステム
  3.周辺技術
      −整流/電圧変換/蓄電/省電力無線/その他
  4.EnOceanの国内特許
Ⅳ. 環境発電に対する政策支援動向
  1.日本    ・NEDO/文部科学省/その他
  2.米国    ・DARPA /米海軍研究所/NASA /DOE /NSF /その他
  3.欧州    ・Fraunhofer/IMTEK /FP6 /FP7/その他
Ⅴ. 国内有望技術
Ⅵ. 事業化に向けた課題と展望
  1.事業化に向けた課題
  2.エネルギーハーベスティングコンソーシアム