日系企業の失敗に学ぶ中国工場での品質管理 〜演習付〜
中国工場で品質を向上させる要因を生産の3要素の面から考え、課題を解決!具体的事例、品質課題の解決手順、部材購入先の品質指導法を中国工場の現場で活かせる特別セミナー!ディスカッションやワークにより、新たな視点を取得!
共催:R&D支援センター
日時:2011年8月24日(水) 10:30〜17:30
[講師の言葉]
〜なぜ中国工場の品質はよくならないのか〜
中国に進出した日系製造業の工場は、日本で生産していたときの品質を必ずと言っていいほど再現できずに苦労しています。日本で確保していた品質がなぜ中国で再現できないのでしょうか?
今回それを生産の3要素(3M−人、設備、材料)を切り口として分析、考察しました。切り口を明確にしたことで問題点がはっきりしました。前半では、中国工場の品質問題を3Mの視点から原因を探り、その対応方法を考えます。後半は、中国事情の理解を促しつつ、課題解決の順序と方法、そして部材購入先への品質指導のポイントなどについてお話をします。
多くの事例を紹介するとともに、ワークなども取り入れ解決のためのヒントをお持ち帰りいただき、参加者の今後の業務の参考にしていただくのが本セミナーの趣旨です。
[プログラム]
Ⅰ.中国工場・品質トラブル事例
1.A社−人の問題
2.B社−設備の問題
3.C社−材料の問題
Ⅱ.生産の3要素(3M)の面から品質問題を捉える
1.人(Man)
a.作業者
b.管理者
c.経営層
d.日本人駐在員
2.設備・機械(Machine)
a.日本と同じ設備なら大丈夫か
b.ノウハウ伝承と維持・標準化
c.教育のしくみ
3.材料(Material)
a.部材調達の変遷
b.中国部材を使う側の問題点
c.部材品質と対処法
Ⅲ.中国事情を理解する(異文化コミュニケーション)
1.中国人を理解する
2.中国企業との付き合い方
3.中国で注意すべきこと
Ⅳ.中国工場の品質管理・改善で押さえるべきポイント
1.中国工場のABC
2.中国工場と日本工場の鏡
3.自社問題点をわかっているか
4.課題解決の順序 −工場のレベルで順序は異なる
5.課題解決の基本は日本と同じだが
a.中国工場には人がいない
b.中国人のプライドを刺激する
Ⅴ.取引先工場を見るとき、指導するときのポイント
1.意識のずれを解消
2.基礎を固める
a.識別・表示
b.不良品が発生したときの処置
c.異常発生時のルールと対応
3.当たり前の作業に問題点
4.不具合対策書のチェックポイント
5.どこまで求め指導するか
6.新規開拓ではISOをうまく活用する
Ⅵ.まとめ