自動車における振動騒音現象の基礎とシミュレーション、動特性の評価法
自動車振動の基礎と対策を学び、更に基礎的な数値シミュレーション実習を実施!
自動車における振動騒音現象の基礎とシミュレーション、動特性の評価法 〜1人1台PC実習付 PCは主催者で用意します〜
共催:R&D支援センター
日時:2011年9月22日(木)10:30〜17:30
[講師の言葉]
【第Ⅰ講 講師】
自動車の振動騒音現象について概要を説明し、その中からいくつかの代表例をあげ、対策方法を解説します。 また、それらの振動騒音問題を解決するために必要な基礎知識についても要点を再学習します。受講生の皆さんは学校で一度は学んだ内容と思いますが課題を明確にし学び直すと多くの発見があります。さらに振動の基礎的な数値シミュレーションについて説明を交えながら実習を行います。実習ではEXCELを使って基礎的な数値シミュレーションを行い、時間が許せばフリーソフトを使った振動解析を体験してもらう予定です。近年は製品開発にCAEは不可欠になっておりますが、ブラックボックスで使うと間違った答えを出す危険があります。それを避けるため振動現象を良く理解し、解析ソフトについてもその基礎的な部分は充分に理解しておくことが重要と思われます。
【第Ⅱ講 講師】
振動などの自動車の動特性を評価する際には、加速度などの物理量を用いることが一般的ですが、本来は、自動車に乗っている人がどのように感じるかが重要です。より人間中心の設計を行うために、生体信号を用いて評価することが重要になってきました。
本講演では、筋電位や発汗量などの、外界の運動に対して早く反応がでる生体信号を用いて、自動車の動特性や、運転者の状態推定を行う手法を紹介します。また、物理量に対して雑音の多い生体信号から有意な信号を取り出す新しい信号処理手法も合わせて紹介します。
[プログラム]
Ⅰ.自動車における振動騒音と数値シミュレーションの基礎
1.自動車の振動騒音現象
a.騒音発生メカニズム
b.自動車の主な振動騒音源
c.自動車の主な振動
d.自動車の主な騒音現象
2. 対策事例
a.ロードノイズ
b.車体パネル制振
c.エンジンに起因する振動・騒音
d.排気騒音(衝撃波騒音)
e.ワイパ自励振動
3.振動の基礎
a.1自由度系振動
b.多自由度系振動
c.強制振動
d.モード解析
4.数値シミュレーション
a.振動の数値シミュレーション基礎
b.演習
5.まとめ
Ⅱ.生体信号を用いた自動車動特性の評価
1.筋電位を用いた自動車動特性の評価
2.筋電位・発汗量を用いた運転者の緊張度の評価
3.新しい信号処理法の紹介
a.独立成分分析法
b.パラレルファクタ分析法