系統連系の安定化と送配電システムの制御

分散型電源普及へ進む今、再生可能エネルギー電源の組み込みにおける系統安定化は必須である!制御・電力変換あるいは保護装置技術、また蓄電システムにおける必要技術・新技術について徹底解説!

系統連系の安定化と送配電システムの制御

共催:R&D支援センター

日時:2011年10月14日(金) 10:30〜16:00

第1部 スマートグリッド工学(次世代電力ネットワークとその国際標準化動向)
<趣旨>
 今話題のスマートグリッドに関して、電力系統の発展の歴史(事業の開始からスマートグリッドの議論されるまで)、日欧米の電力系統の違い、これらを踏まえた日本版スマートグリッド開発とその国際標準化活動の最新動向を紹介するとともに、各国のスマートグリッドへの取り組みや国際標準化戦略に関して紹介する。 また、今後の日本の電力系統の姿に関する一つの提案と新しいビジネスモデルを紹介する。
【プログラム】
1.日本の電気事業の歴史
2.日本の電力系統の変遷
3.海外の電力系統との相違点
4.スマートグリッドの導入の背景と開発経緯
5.スマートグリッドとは? (定義や機能及びシステム構成)
6.スマートコミュニティーの開発
7.スマートグリッド開発への各国の取り組み(欧州、米国、中国及び韓国)
8.スマートグリッド開発への日本の取り組み(国際標準化の観点より)
9.JSCAの活動概要
10.IECにおけるスマートグリッドの国際標準化活動

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第2部 太陽光発電風力発電の系統連系における課題と対策
<趣旨>
 近年、益々重要性が高まりつつある太陽光発電風力発電などの自然エネルギーを利用する発電方式は、不確実な出力変動を伴う電源になるものが多い。これら電源を送配電網に連系する際に懸念される技術的な課題を体系的に整理する。また、それら課題を解決を目指す研究事例も紹介する。

【プログラム】
1.再生可能エネルギー太陽光発電風力発電)の特徴
2.再生可能エネルギーにおける配電網における課題
3.再生可能エネルギーにおける送電網における課題
4.対策事例
 4.1 広域安定度制御
 4.2 風力発電所への蓄電池併設
 4.3 電力変換器による出力変動抑制
 4.4 配電系統の集中電圧制御システム
 4.5 地域蓄電装置
 4.6 V2G(電気自動車連系)
 4.7 フライホイールを用いた周波数調整

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第3部 新しい環境における電力系統安定化技術および電力供給システム
<趣旨>
 本セミナーでは、現代社会を支える最も基礎的インフラである電力系統について、その基本的な構成と電力を需要家まで安定に輸送するための安定化技術について説明する。その上、再生可能エネルギー発電やスマートグリッド技術などが導入された新しい環境における電力系統の構成を予想し、そのために利用できる新たな安定化技術および分散型電力供給システムについて解説する。
【プログラム】
1.電力系統の基本構成
2.電力系統安定化技術
 2.1 同期安定性
 2.2 電圧安定性
 2.3 信頼性

3.新しい環境における電力系統構成
4.新たな安定化技術および電力供給システム
 4.1 スマートグリッド技術
 4.2 ハイブリッドマイクログリッド技術
 4.3 電力貯蔵技術
 4.4 パワエレ技術の電力応用(FACTS機器、直流送電)
 4.5 超電導技術の電力応用