FRPの設計・成形のステップアップセミナー

材料特性を理解して希望通りの設計・成形を行うために!FRPの設計・成形を極めるための知識補完に、積層理論、非均質性、強度の複合則、異方性、、、

FRPの設計・成形のステップアップセミナー

〜構成素材と積層板のマクロ・マイクロメカニックス〜

共催:R&D支援センター

日時:2011年10月14日(金) 10:30〜16:30

【講師の言葉】
鉄より強くアルミニウムより軽いというキャッチフレーズの下で生まれたFRPの大きな特徴のひとつは、異方性材料であること、すなわち繊維の強化形態やその配置によって強度や剛性などの材料特性が様々に変化することである。したがって、この繊維の強化形態や配置と材料特性の間の関係がわかれば、これを利用することによって、期待する特性をもつFRPを自由自在にテイラーメード(設計・成形)することが可能になる。 本セミナーでは、FRPの最も基本的素材であるプリプレグ(ラミナ)とそれを積層した平板(ラミネイト)について、それらの強度や剛性などの力学特性、ならびに応力やひずみなどを材料力学/弾性力学的に解析する方法を詳しく説明する。そして、その解析結果として得られる繊維の強化形態や配置と材料特性の間の力学関係について具体的に紹介する。

一部、力学的な数式を提示しての内容も含む為、材料力学の基礎知識があれば、なお理解しやすい内容となっております。

【プログラム】
1.材料力学/弾性力学の基礎
 1.1 応力とひずみ
 1.2 応力とひずみの関係
 1.3 力とモーメントの釣合い
 1.4 弾性体の応力とひずみ

2.FRPの力学の基礎
 2.1 連続繊維による強化方法
 2.2 非均質性、異方性、比強度/比剛性
 2.3 ラミナとラミネイト、マイクロメカニックスとマクロメカニックス

3.ラミナのマイクロメカニックス
 3.1 並列モデルと直列モデル
 3.2 弾性係数の複合則
 3.3 強度の複合則
 3.4 線膨張係数と熱伝導率の複合則

4.ラミナのマクロメカニックス
 4.1 応力とひずみの関係(一般化フックの法則)
 4.2 直交異方性ラミナの応力とひずみの関係
 4.3 引張/せん断変形とカップリング
 4.4 弾性係数と強度の測定法
 4.5 破壊基準(破壊則)

5.ラミネイトのマクロメカニックス
 5.1 古典積層理論
 5.2 代表的な積層構成
 5.3 積層板のたわみ解析

【質疑応答・名刺交換】