製品の信頼性を保証する材料試験の基礎と応用

開発、設計、品質保証、強度評価、分析など、ものづくりのあらゆる場面で必要となる材料の知識を学ぶ講座。材料特性を理解するためのの基礎から各試験の詳細、応用事例、評価法をマスターし、製品の高品質、長寿命化を実現しよう!

製品の信頼性を保証する材料試験の基礎と応用

共催:R&D支援センター

日時:2011年10月17日(月) 10:30〜17:30

【講師の言葉】
通常の設計においては、素材メーカーや部品メーカーから提供されるデータを用いるが、そうした情報だけでは不十分な場 合も多く、設計の根拠となるデータを導きだすことが必要となる。とくに、製品の軽量化や小型化の設計に際しては、素材や 部品の強度を把握することは製品の信頼性を確保する上で非常に重要である。

 本講義では、まず材料の特性を理解する上で最小限必要となる材料科学の視点からの基礎的知識を解説する。さらに、材料試験方法の原理や試験結果の解釈について具体的な事例を見ながら解説する。製品設計に際して使える材料情報を得るためには多くの具体的事例を見ておくことが役に立ち、説得力をもつ。そうした事例を日本材料試験技術協会誌などから数多く採上げて紹介する。

【プログラム】
Ⅰ.製品事故事例からみた材料試験の必要性
  1.破壊事故の3つのパターン(脆性破壊、疲労破壊、応力腐食割れ)と実事例
  2.破壊事故の背景にある材料特性の理解の重要性
Ⅱ.材料試験理解のための材料の基礎知識
  1.金属および合金の結晶構造と変形挙動
  2.ミクロ組織とマクロ組織の変形における応力/ひずみ線図
  3.熱処理と組織
Ⅲ. 各種材料試験の基礎事項と規格
  1.引張試験
  2.曲げ試験
  3.衝撃試験
  4.硬さ試験
  5.疲れ試験
  6.摩耗試験
  7.焼入れ性試験
  8.組織試験
Ⅳ. 材料試験応用事例
  1.金属材料における引張強さと硬さとの関係
  2.セラミックスの硬さと破壊靭性値
  3.形装化押込み試験
Ⅴ. 部品・製品の試験とその評価方法
  1.ボルト
  2.コーティング膜
  3.ハンダ付け
  4.バネ
  5.その他の実用試験