EMCおよびノイズ対策の基礎と低減化技術

ノイズによる誤作動や故障防止のためのセミナー!EMCの考え方とノイズ発生原理を理解し、具体的な対策を着実に進めるための原因把握と対策手法を修得し、ノイズ低減による機器・装置の安全性と信頼性とを確保した製品つくりに活かそう!

EMCおよびノイズ対策の基礎と低減化技術

共催:R&D支援センター

日時:2011年10月18日(火) 10:30〜17:30

【講師の言葉】
高度産業技術を利用することで成り立つ現代社会において、電気電子技術は産業技術を支える重要な基盤であり、社会の様々な装置およびシステムで使われています。電気電子機器では、量的拡大ばかりでなく、質的にも高周波化,高速化、デジタル化、大電力化,高密度化、高機能・多機能化が進行しつつあります。自動車や産業機械の分野においても、電気電子技術への期待は高まる一方です。

 このような社会状況を背景として、ノイズ対策の必要性が従来にも増して高まっており、ノイズ発生が少なく、かつノイズで誤動作しにくい設計(EMC設計)が求められております。

 講座では、電気電子技術を用いた様々な装置やシステムの設計、製造、検査、管理に携わる技術者の方々を対象に、EMCの考え方と具体的なノイズ対策技術を基礎から、より実践的な立場に立ってわかり易く解説いたします。

【プログラム】
Ⅰ.ノイズとEMC
  1.電気電子機器と電磁ノイズ

  2.エミッション(EMI)とイミュニティ(EMS)

  3.低周波ノイズと高周波ノイズ

  4.回路長と波長

  5.デシベル(dB)について

  6.電磁両立性(EMC)

  7.EMC設計の重要性

  8.EMC設計のポイント

Ⅱ.ノイズの種類と障害事例
  1.ノイズの分類

  2.電力線から侵入するノイズ

  3.商用電源回路方式と接地

  4.伝導ノイズとその障害事例

  5.放射ノイズとその障害事例

Ⅲ.ノイズ対策技術のポイント
  1.ノイズの発生と伝達

  2.グラウンドに起因するノイズ

  3.差動モード(ディファレンシャルモード)とコモンモード

  4.ICの電源ノイズ発生メカニズム

  5.パルス波の周波数スペクトル

  6.表皮効果とシールド

  7.配線のインダクタンスとキャパシタンス

  8.分布定数回路(伝送回路)の基礎知識

Ⅳ.電力変換装置のノイズ対策
  1.電力変換回路の一般特性

  2.直流コンバータとノイズ

  3.直流電源のノイズ対策

  4.単相インバータとノイズ

  5.太陽光PCSのノイズ対策

  6.三相インバータとノイズ

  7.モータドライブ用汎用インバータのノイズ対策

  8.系統連系ガイドライン

Ⅴ.質疑応答