超臨界二酸化炭素利用技術入門講座【大阪開催】

超臨界二酸化炭素の利用における溶媒特性やその測定法・計算法の基礎から分離精製,材料創製,分析,ヒートポンプへの応用まで詳解!

超臨界二酸化炭素利用技術入門講座

〜超臨界二酸化炭素の基礎的特性から応用技術まで〜

日時:2012年11月7日(水) 10:30〜16:30

【習得できる知識】
 工業化に必要となる超臨界二酸化炭素に関する基礎知識
 超臨界二酸化炭素+固体溶質系の基礎知識
 超臨界二酸化炭素を利用した装置設計・製作技術
 超臨界二酸化炭素を利用した応用技術の現状理解
 超臨界二酸化炭素を利用した分離精製技術
 超臨界二酸化炭素を利用した材料(有機ナノ粒子,有機薄膜)の製造技術

【講座のポイント】
 本講座では,これから超臨界二酸化炭素利用技術を始めようとする技術者・研究者を対象に,超臨界二酸化炭素に関する基礎事項(溶媒特性やその測定法・計算法など),必要な装置の設計・製作から応用技術の最新動向に至るまで解説する.さらに,超臨界二酸化炭素を利用した応用技術として,分離精製,材料創製(ナノ粒子創製や有機バイス用薄膜創製など),分析,ヒートポンプの冷媒への応用などの研究成果について概説する.

【プログラム】
1.はじめに
2.超臨界二酸化炭素の基礎事項
 2-1.超臨界二酸化炭素とは

 2-2.超臨界二酸化炭素研究の歴史と現状

 2-3.超臨界二酸化炭素のミクロ物性
   :超臨界二酸化炭素の溶媒構造
   :二酸化炭素の溶媒構造と色の関係

 2-4.超臨界二酸化炭素のマクロ物性

3.超臨界二酸化炭素の平衡物性とその計算法
 3-1.平衡物性の特徴
   :状態図(pT関係・pvT関係)
   :エンタルピー
   :エントロピー
   :熱容量
   :音速

 3-2.平衡物性の計算法
   :pT関係
   :pvT関係
   :エンタルピー
   :エントロピー
   :熱容量
   :音速

4.超臨界二酸化炭素の輸送物性とその計算法
 4-1.輸送物性の特徴
   :粘度
   :熱伝導度
   :自己拡散係数

 4-2.輸送物性の計算法
   :粘度
   :熱伝導度
   :自己拡散係数

5.超臨界二酸化炭素+固体溶質系の物性
 5-1.超臨界二酸化炭素+固体溶質系の平衡物性
   :二酸化炭素+固体系の相平衡
   :超臨界二酸化炭素に対する固体溶質の溶解度(超臨界二酸化炭素+固体溶質の固気平衡)
   :共溶媒(エントレーナ)効果
   :超臨界二酸化炭素+固体溶質系の平衡物性の測定方法
   :超臨界二酸化炭素に対する固体溶質の溶解度の計算方法

 5-2.超臨界二酸化炭素+固体溶質系の輸送物性
   :超臨界二酸化炭素中の固体溶質の相互拡散係数
   :超臨界二酸化炭素+固体溶質系の粘度・熱伝導度
   :超臨界二酸化炭素+固体溶質系の輸送物性の測定方法
   :超臨界二酸化炭素+固体溶質系の輸送物性の計算方法

6.超臨界二酸化炭素を利用した技術で用いる装置−装置の構成とその製作−
 6-1.実験装置の種類
 6-2.実験装置の要素(容器・配管・継手・バルブ・圧力計等)
 6-3.実験装置の例

7.超臨界二酸化炭素を利用した応用技術
 7-1.分離精製技術
   :超臨界二酸化炭素抽出
   :超臨界相吸着分離
   :逆行晶析法
   :超臨界二酸化炭素洗浄(精密機械の洗浄,クリーニングなど)

 7-2.材料製造技術
   :超臨界二酸化炭素を利用した材料製造技術の種類
   :応用例−微粒子製造(薬物のナノ粒子創製と粒子設計技術)−
   :応用例−薄膜製造(有機半導体用薄膜創製,めっき技術)−
   :応用例−乳化技術(エマルション分散相の微粒化)−
   :応用例−その他(高分子成形加工,高分子の発泡,超臨界染色,高分子・繊維の表面加工,セラミックの脱バインダー,塗装)

 7-3.その他の応用技術
   :分析(超臨界流体クロマトグラフィー)
   :ヒートポンプの冷媒としての利用
   :殺菌
   :殺菌剤の木材への含浸

8.超臨界二酸化炭素を利用した技術の現状と今後の展望
9.おわりに

【質疑応答・名刺交換】