高分子レオロジーを活用するための入門講座

過去に行われたセミナーで、受講者から分かりやすいと大絶賛!工業的応用という立場に立って高分子に焦点を絞り、レオロジーから何がわかり、どう測定して、どう活用したらよいかについて、基礎から応用までやさしく解説する!

高分子レオロジーを活用するための入門講座
〜粘弾性の基礎、測定・評価とデータ活用〜

主催:R&D支援センター

日時:2011年5月20日(金) 10:30〜16:30

<講座のポイント>
レオロジーは高分子の分子運動と粘弾性との関係解明において、多くの成果を上げてきました。しかし、しばしばレオロジーを実際の工業に役立てるのは難しいという声を聞きます。このセミナーでは、工業的応用という立場に立って高分子に焦点を絞り、レオロジーから何がわかり、どう測定して、どう活用したらよいかについて、基礎から応用までやさしく講義します。レオロジー現象論と高分子における粘弾性メカニズムを関連づけて解釈するための基本、さらに高分子工業においてレオロジーを技術として応用するためのコツについて概説します。

<プログラム>
1.粘性の基礎
  1-1. 力学の基礎
   a. ひずみ
   b. ひずみ速度
   c. 応力
  1-2. 粘度と非ニュ−トン流動
   a. 粘度の定義と粘度測定原理
   b. 流動パターンと非ニュートン流動
   c. チクソトロピーとチクソ性
2.粘弾性の基礎
  2-1. 粘弾性の現象論
   a. マックスウェルモデルと応力緩和
   b. フォークトモデルと遅延弾性
   c. 4要素モデル
  2-2. 動的粘弾性の定義
   a. 振動ひずみと振動応力
   b. 貯蔵弾性率と損失弾性率
   c. 動的粘弾性関数の周波数依存性
  2-3. 線形刺激—応答理論
   a. ボルツマンの重ね合わせ原理
   b. 緩和スペクトル
   c. 法線応力効果
3.粘弾性測定技術と評価法
  3-1. 粘弾性データの評価
   a. クリープおよび応力緩和
   b. 動的粘弾性
  3-2. 粘弾性測定装置
   a. 測定原理と幾何学
   b. 測定プログラムの選定
   c. 測定誤差の要因
4.高分子の分子運動と粘弾性挙動
  4-1. 高分子溶液の粘度挙動
   a. 高分子溶液の非ニュートン流動
   b. 高分子の分子量と粘度挙動との関係
  4-2. 時間—温度換算則
   a. 高分子の分子運動とガラス転移
   b. 高分子の分子量と時間—温度換算則との関係
  4-3. 高分子の構造と粘弾性
   a. 高分子の高次構造と粘弾性との関係
   b. 重合硬化過程のレオロジー
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