自動車のヒューマンインターフェースと評価技術

知覚、認知、運動特性を有効活用して、複雑になるコックピットを使いやすくするためのセミナー。「人に優しいインターフェース技術開発」に必要な基礎事項と応用事例についてわかり易く解説する特別講座!

自動車のヒューマンインターフェースと評価技術

共催:R&D支援センター

日時:2011年9月16日(金) 10:30〜17:30

[講師の言葉]

自動車のコックピット・モジュールは自動車の付加価値を高めるために複雑化の一途をたどっています。しかしながら、現在のシステムは決して使い勝手の良いものになってはいません。この背景には、これまでのもの作りやシステム構成の技術には、知覚・認知・運動特性を有効活用できるようなヒューマンインターフェース評価技術が不十分であったことがあげられます。

 今後ますますコックピット・モジュールが複雑化してくることを想定すると、使いやすいものやシステムを提供するための技術やノ ウハウを蓄積して、技術として体系化しておく必要があると考えられます。

 そこで本講義では、「自動車のヒューマン・インターフェース評価技術」と題して、人に優しい自動車のインターフェース技術開発に必要となる基礎事項および応用事例についてわかり易く解説していきたいと思います。

[プログラム]
1.自動車のヒューマンインターフェースにおける知覚・認知・運動特性
  1-1 知覚特性
  1-2 認知特性
  1-3 運動特性
2.インターフェース評価のための技術
  2-1 眼球運動計測による自動車インターフェースにおける脇見の評価
    a.眼球運動とは
    b.サッケードと活動性眼球運動
    c.眼球運動による脇見の計測
  2-2 心拍変動性による自動車インターフェースにおける精神的作業負担の評価
  2-3 他覚的計測(パフォーマンス計測)による自動車インターフェースの評価
  2-4 心理的計測(NASA−TLX)による自動車インターフェースの評価
3.自動車用操作表示系のインターフェース評価技術−その1−
  自動車用スイッチのタイプと設置位置が操作性と視線の動きに及ぼす影響
4.自動車用操作表示系のインターフェース評価技術−その2−
  自動車用の警報提示方法の有効性の評価
5.自動車用操作表示系のインターフェース評価技術−その3−
  自動車用表示−操作系におけるメンタルワークロードの評価
6.自動車のヒューマンインターフェース評価技術の今後の動向