デスマーチ化ソフトウェア開発への実践的対処法

定量的に対抗できる「FP試算法」「SLIM」「トリアージュ」の究極の3手段を公開。プロジェクト・マネージャ1人でデスマーチ・プロジェクトを生き抜く手法を実践的に修得できる特別セミナー!

デスマーチ化ソフトウェア開発への実践的対処法〜PC実習付・PCは主催者が準備いたします〜

共催:R&D支援センター

日時:2011年9月21日(水) 10:30〜17:30

[講師の言葉]

6月1日にプロジェクトが立ち上がり、上司から「発注側からの要望で、必ずボーナス商戦開始の12月1日に出荷しろ」と厳命された。開発規模を見積もると、割当てられた12人のプログラマでは12カ月かかることが分かった。20人に増員しても9カ月を切れない。上司にそう言うと、「できないという答えは聞きたくない。それを工夫するのが君の任務だ」と一蹴され、反論できずに引き下がった。結局、上層部に押し切られ、半年間、20人で残業、休日出勤をしたが、9カ月経っても完成しない……。

 これが典型的な「デスマーチ・プロジェクト」だ。上層部や発注側の理不尽な要求に、どう理論武装して立ち向かうか?どうすれば、発注側と開発側の双方が満足できるか?これが本セミナーのテーマである。

 デスマーチ対策の基本は、「FP試算法」「SLIM」「トリアージュ」の3手法。「FP試算法」は、FPの予備知識がなくても、数時間で高精度の規模見積もりが可能な手法。「SLIM」は、最短開発時間を核にした見積もり手法。最短開発時間は、1万人の技術者を投入しても、これより短期間で開発できないというもので、計算できる。「トリアージュ」は、優先順位の高い作業に、手持ちの人月と出荷日を割り当てる手法。

 本セミナーでは、「FP試算法」「SLIM」「トリアージュ」を融合させ、演習を通じてデスマーチ・プロジェクトに対する実践的な対処法を習得する。

[プログラム]

1.デスマーチ・プロジェクトの概要
  1-1 生産性とプロジェクト管理は40年間不変
  1-2 世界はデスマーチ・プロジェクトだらけ
  1-3 デスマーチ化する理由
  1-4 デスマーチにPM1人で対抗する方法
2.FP(ファンクション・ポイント)試算法による見積もり
  2-1 10分で理解するFP試算法
  2-2 FP試算法による「30分見積もり」
  2-3 併用できる他の見積もり法
  2-4 演習
3.SLIMと最短開発期間
  3-1 SLIMの概要
  3-2 開発期間、工数、開発規模、プロセス生産性の関係式
  3-3 開発期間、工数、開発規模、プロセス生産性の算出方法
  3-4 最短開発期間の算出法
  3-5 演習
4.トリアージュによる柔軟な開発計画変更と制御
  4-1 野戦病院とソフトウェア開発
  4-2 工学的に仕様と品質で手抜きする方法
5.SLIM、FP試算法、トリアージュの融合