真空技術の基礎と低・中真空領域での応用

真空の仕組み、ポンプ、真空系、シールなどを基礎から学び、産業界でよく使われる低・中領域の真空での業務に活かせます!

真空技術の基礎と低・中真空領域での応用

共催:R&D支援センター

日時:2011年9月28日(水) 10:30〜17:30

[講師の言葉]
真空は、真空環境の性質を生かした産業への利用があってこそ,その価値が生まれます。産業界での真空の利用技術は低・中真空領域を利用したものがほとんどです。今日、真空技術は幅広い産業を支える基盤技術の一つであり、特に低・中真空領域を利用した技術は非常に多くの生産分野に関連しています。
 そこで真空環境の特質を正しく理解し、現状ではそれらがいろいろな産業分野でどのような使われかたをしているのかを分かりやすく系統的に整理して紹介いたします。このセミナーから自社製品のより付加価値の高い製品化のヒントをつかんで欲しい。

[プログラム]

Ⅰ.真空技術へのファーストステップ
  1.真空技術で扱う真空の定義
  2.圧力の単位と換算
  3.真空の分類とそれぞれの圧力領域の物理的な特徴
  4.大気の成分と分圧
Ⅱ.知っておきたい真空技術の基礎知識
  1.気体の性質と状態方程式
  2.気体の分子密度
  3.気体の圧力
  4.分子運動の速度分布と平均速度
  5.平均自由行程
  6.壁面をたたく気体分子数
  7.気体の流れ
  8.気体の流れやすさ(コンダクタンス)
Ⅲ.真空環境をつくるために
  1.真空排気の考え方
  2.排気速度と実効排気速度
  3.排気時間
  4.真空装置の到達圧力
  5.ガス放出とベーキング
Ⅳ.真空環境をつくる 〜真空ポンプ〜
  1.容積移送式真空ポンプ
  2.運動量輸送式真空ポンプ
  3.真空ポンプの選び方
Ⅴ.真空環境を計測する 〜真空計〜
  1.力の平衡を利用した真空計
  2.気体の輸送現象を利用した真空計
  3.気体の電離現象を利用した真空計
  4.真空計の選び方
Ⅵ.真空システムの実際
  1.真空排気システムの構成
  2.真空用材料
  3.真空用部品
  4.真空シール
  5.真空システムのリークとその探し方
Ⅶ.真空の特質と低・中真空領域での応用
  1.真空環境の3つの大きな特徴
  2.真空吸引・吸着・固定・搬送
  3.真空乾燥・凍結乾燥
  4.真空含浸
  5.真空成形
  6.真空パック
  7.真空脱気・脱泡

※演習は、簡単な確認テストを行う予定です