熱分析入門
測定条件の決め方、サンプリングの注意点、データ解析の基本を平易に解説!実際の分析事例を含め代表的な応用例を紹介!
熱分析入門 〜“熱分析とは”から実際の測定・解析、装置の保守管理まで〜
主催:R&D支援センター
日時:2012年6月26日(火) 10:30〜16:30
[講座のポイント]
熱分析を行う上で分析の目的に対して的確な情報を得るためには、熱分析の原理や性質を充分理解し、適切な測定条件で分析するとともに、得られたデータを正しく解釈することが肝要です。また、より正確な分析結果を得るためには、日頃の装置の保守管理が重要です。
本講では、熱分析に関する基本的な知識を平易に解説するとともに、実際の分析事例を含め代表的な応用例を紹介します。
[受講対象者・レベル]
初心者向け。熱分析を始めて間もない方、またはこれから本格的に始められる方々を対象とします。
[プログラム]
1.熱分析とは?
1-1 熱分析の定義
1-2 熱分析の種類
1-3 熱分析データの概念
2.示差熱分析(DTA)および示差走査熱量測定(DSC)の原理と応用
2-1 DTAの原理
2-2 DSCの原理
2-3 DTAおよびDSCの測定・解析
2-3-1 測定条件の決め方とサンプリング・測定操作上の注意点
2-3-2 測定チャートの解析の基本
2-3-3 分析結果に及ぼす測定条件の影響
2-4 DTAおよびDSCの応用例
2-4-1 ポリマーのガラス転移・結晶化・融解
2-4-2 DSCによる比熱容量測定
2-4-3 医薬品の純度解析
2-4-4 酸化誘導時間測定
2-4-5 たんぱく質の熱変性
3.熱重量分析(TG)の原理と応用
3-1 TGの原理
3-2 TGの測定・解析
3-2-1 測定条件の決め方とサンプリング・測定操作上の注意点
3-2-2 測定チャートの解析の基本
3-2-3 分析結果に及ぼす測定条件の影響
3-3 TGの応用例
3-3-1 ポリマーの熱分解
3-3-2 ゴムの分析(添加カーボンブラックの分離定量)
3-3-3 TGによる反応速度論解析
4.熱機械分析(TMA)の原理と応用
4-1 TMAの原理
4-2 TMAの測定・解析
4-2-1 測定条件の決め方とサンプリング・測定操作上の注意点
4-2-2 測定チャートの解析の基本
4-2-3 分析結果に及ぼす測定条件の影響
4-3 TMAの応用例
4-3-1 膨張率測定
4-3-2 ポリマーのガラス転移
4-3-3 ポリマーフィルムの軟化点
4-3-4 熱膨張・熱収縮の異方性
5.熱分析装置の保守管理
5-1 装置校正(キャリブレーション)
5-1-1 装置校正と装置チェック
5-1-2 装置校正用標準物質
5-1-3 トレーサビリティーとバリデーション
5-2 トラブルシューティング
5-2-1 DTA,DSCにおける異常データの原因と解決法
5-2-2 TGにおける異常データの原因と解決法
5-2-3 TMAにおける異常データの原因と解決法
6.新しい熱分析法と測定事例
6-1 速度制御熱分析(CRTA)
6-2 湿度制御熱分析
6-3 TG複合システム(EGA)
[質疑応答・名刺交換]