安全確保のための製造物責任と製品安全設計の活用法
安全性保証の立場から安全性の解析、作り込み、評価、維持について解説する。事故・市場トラブルを回避し、製品安全技術に基づいた安心、安全な製品開発に活かせ!
共催:R&D支援センター
日時:2011年6月14日(火) 10:30〜17:30
≪講座のポイント≫
最近市場における製品の事故、トラブルなど多くの問題が報告されており、製造物責任(PL)問題などとの関連が今後の大きな課題として取り上げられている。そのための安全性確保の出発点になる設計技術者が安全目標の設定に先立って、安全確保の中核となる製品安全技術について理解し、具体的には安全性保証の立場から、安全性(危険性)の解析、作り込み、評価、維持などをどのように行えばいいのかを解説する。
≪プログラム≫
1.製品安全管理の安全レベル
1-1 社会的に許容される危険レベル
a.危険の大きさに対する個人の評価
b.危険現象に対する社会の評価
c.製品の安全レベル
1-2 製品安全管理の進め方
a.安全性確保の手順
b.各部門の役割
c.スペシャリストの育成と活用
1-3 安全目標の設定
a.国際標準レベル
b.国内標準(法的)レベル
c.業界(団体)レベル
2.製品安全技術
2-1 製品安全技術とは
a.安全性技術とは
b.安全性作り込みの技術
c.安全性評価の技術
d.安全性維持の技術
2-2 人間工学(安全問題における人間の諸特性)
a.安全における人間からのアプローチ
b.人間と機械の安全の科学
c.セフティーアセスメント
3.安全性設計技術の基礎
3-1 安全性技術の必要性
a.製品ライフサイクルコスト
b.取得コストと運用コスト
3-2 安全性設計技術の位置づけ
a.製品開発プログラム
b.安全性技術と関連する技術
c.安全性・信頼性技術の概要
4.安全性設計技術手法
4-1 安全設計実施手順
a.安全性設計検討事項
b.使用者の安全計画
4-2 安全性システム設計
a.安全性システム設計指針
b.安全性システム設計の検討手順
5.PS・PLの取り組みと情報管理
5-1 製品安全と表示
a.安全の優先順位と警告
b.製品安全対策と警告の役割
c.広告・取扱説明書・警告ラベル
5-2 PLとの役割と関係
6.製品安全レビューとその運営
6-1 PSRのシステム
6-2 PSRの運営
6-3 PSRの実施例