TOF方式3次元距離画像センサ・カメラの基礎と応用
カメラ映像を距離間と奥行きのある立体画像としてとらえて活用するための講座!昼夜、屋内外問わず、状態と物体を一瞬でとらえ高速性・実時間性に優れているTOF法センサの原理と距離画像カメラ活用法を修得し、応用製品開発に活かそう!
共催:R&D支援センター
日時:2011年8月23日(火) 10:30〜17:30
[講師の言葉]
LEDやレーザーの技術革新も進み、小型で強力なものが、低価格で入手できるようになりました。近距離仕様であれば、USBカメラと同様に小型の距離画像カメラを用いて、TV電話をすることも近い未来に現実になりそうです。
本講座では、距離画像カメラや、その技術に興味があり、使ってみたいと思っている技術者のために、手助けになる知識を網羅しました。体感できる距離映像を見ていただき、まずは何ができるか想像していただきます。
次に、競合する距離計測の技術を概観し、TOF方式の距離画像カメラの利点や、課題を理解していただきます。距離計測の原理も丁寧に説明し、理解を深めることで用途や、強みを考えやすくします。
最後に、使用上の注意点とともに、ミドルウエアなど、システム開発には欠かすことのできないソフトウェアや開発企業を紹介し、距離画像カメラ開発のインフラの進捗を紹介いたします。
[プログラム]
Ⅰ. TOF方式距離画像カメラとは?
1.距離画像カメラの映像
Ⅱ. 各種距離計測法の利点と欠点
1.光切断法/光パターン法
2.ステレオ法
3.TOF(Time Of Flight)方式
4.レーザースキャン/MEMSスキャン
5.三角測量
Ⅲ. TOF方式の距離画像センサの原理
1.TOF方式の距離計測の原理
2.TOFの距離画像への応用
3.距離画像カメラの構造
4.距離画像用チップ
5.距離計測モード
Ⅳ. 距離画像カメラとその応用
1.各社距離画像カメラ
2.ロボットへの応用
3.自動車への応用
4.ゲームへの応用
5.広告への応用
6.ジェスチャー認識
7.安全、防犯への応用
8.形状、大きさ、認識・計測、凹凸検出
Ⅴ. 距離画像カメラの評価
1.距離精度 〜 平均値とばらつき
2.距離精度とパルス投光強度
3.XY精度
4.温度特性
5.長期信頼性
Ⅵ. 距離画像カメラの課題と対策
1.近距離誤差
2.折り返し雑音
3.低反射雑音
4.動きぶれ
5.反射による誤差
Ⅶ. 距離画像カメラのソフト紹介
1.人体トラッキング
2.ジェスチャー認識
3.3D マッピング
Ⅷ. 距離画像カメラ/センサの将来
1.高機能化 多画素、高感度、高速
2.低価格化
3.複合化
4.システム化